ロシア五輪委、北京五輪の代表14人がドーピング陽性と

The Olympic rings are illuminated during the opening ceremony of the 2008 Beijing Games Image copyright ALLSPORT/Getty Images
Image caption 国際五輪委は北京大会の454検体を再検査した

ロシア五輪委員会は24日、2008年北京五輪に出場した代表選手14人について、当時採取した検体を再検査したところ陽性反応が出たと明らかにした。国際オリンピック委員会(IOC)から再検査結果を「公式書簡」で通知されたという。IO、6競技で最大31人の選手がドーピングの疑いでリオデジャネイロ五輪に出場禁止となる可能性があると発表していた。

ロシアの陸上選手たちは現在、国際大会への出場を禁止されている。ロシア陸連は、過去にドーピングをしていたことが発覚した選手は今年8月のリオ五輪に出場させないと表明。「クリーンな選手」しか出場させないようにするため「できることは何でもする」方針で、そのために「厳格な判断」を下したと説明している。

ムトコ・スポーツ相は「確かに良い結果ではない」と認めたが、BBCのダン・ロアン、スポーツ担当編集長に対して「ロシア代表チームは米国に次いで世界2番目の規模だ。それを思えば、今回の件はロシアのドーピング事情を客観的に示すものではない」と述べた。

ロシア陸上チームのリオ五輪出場が認められるかは、国際陸上競技連盟(IAAF)が6月17日に最終決定する見通し。

展望についてムトコ氏はBBCに、出場できなかったら「非常に残念だ」と述べた上で、「IAAFにも責任はある。ロシア選手のドーピングを部分的に隠そうとした。それに懲罰や制裁はIAAFの役目ではない。IAAFの最大の仕事は、陸上競技の世界的な発展で、それは懲罰でできることではない。そんなことは無意味だ」と話した。

ムトコ氏はさらに一連のドーピング問題について「陸上競技の評判とイメージをひどく傷つける。ロシアで陸上人気が落ちてしまう。子供たちは陸上競技をやりたがらなくなる」と懸念を示した。

ロシア五輪委によると、陽性反応が出たのは3競技の選手14人。B検体の検査結果を受けて正式な懲罰手続きが始まるまでは、名前を公表しない方針という。

しかしロシアのマッチ・テレビは、10人の五輪メダリストが含まれていると名前を公表。中には、400メートル・リレーで優勝したユリア・チェルモシャンスカヤ選手、槍投げ銀メダリストのマリア・アバクモワ選手、走り高跳び銅メダリストのアンナ・チチェロワ選手が含まれているという。

IOCは17日、北京五輪で採取した454検体を最新技術で再検査していると発表した。

IOCはさらに、ロシア情報機関が2014年ソチ冬季五輪でドーピングに協力していたという内部告発を受けて、ソチ五輪についても検体を再検査すると発表している。ロシア当局はドーピング協力について否定している。

世界アンチ・ドーピング機関(WADA)も一連のドーピング疑惑を調査中で、17日には仏国家憲兵隊の元少佐で国際刑事警察機構(インターポール)捜査官だったマチュー・ホルツ氏を調査責任者に任命したと発表した。

(英語記事 New tests find 14 Russian athletes positive at Beijing Games

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