米俳優アントン・イェルチンさん事故死 「スター・トレック」のチェコフ役

アントン・イェルチンさん。写真は2014年9月のベネチア映画祭で。 Image copyright Reuters
Image caption アントン・イェルチンさん。写真は2014年9月のベネチア映画祭で。

ロシア生まれの米俳優アントン・イェルチンさんが19日未明、カリフォルニア州ロサンゼルスの自宅で自動車事故のため急死した。27歳だった。イェルチンさんは、米人気SFシリーズ「スター・トレック」のリメイク版で2009年と2013年公開の映画に若き航海士チェコフ役で出演していた。

イェルチンさんは自宅前の車寄せから車を降りたところ、急こう配を後ろ向きに下がってきた車と、れんが製郵便受けと壁の間に挟まれ死亡したとみられる。友人たちに発見され、現地時間午前1時(日本時間同日午後5時)に死亡が確認された。

「今日、キミに会えたら」(2011年)、「Green Room」(2015年)などの映画にも出演していたイェルチンさんは、「スター・トレック」(2009年)と「スター・トレック イントゥ・ダークネス」(2013年)に出演。1960年代のテレビ・シリーズでウォルター・ケーニッグさんが演じて有名となった「パベル・チェコフ」役を演じ、米英などで来月公開予定の新作「スター・トレック ビヨンド」にも出演している。

「スター・トレック」の新しい映画シリーズで「ミスター・スポック」を演じるザカリー・クイントさんは、インスタグラムに「僕たちの大切な友人、僕たちの同志、僕たちのアントン」と、若い仲間の急死を悼んだ。

「彼ほどオープンで知的好奇心にあふれた人と知り合う機会に恵まれるなど、めったにないことだった。素晴らしく才能に溢れて、思いやり深く、年齢をはるかに超えて賢くて、こんなに若くして逝ってしまった。とてつもない悲しみの中で、ご家族にたくさんの愛と支えを」

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Image caption ザカリー・クイントさんは、インスタグラムでイェルチンさんを追悼した

「スター・トレック」の操舵手「ヒカル・スールー」を演じる俳優ジョン・チョーさんはツイッターで、「アントン・イェルチンがものすごく大好きだった。本物の芸術家だった。好奇心に溢れて、美しくて、勇敢だった。最高のともだちで、最高の息子だった。僕はもうボロボロだ」と書いた。

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「スター・トレック」の公式アカウントは、シンプルかつ深沈とした画像で、「チェコフとして知られるアントン・イェルチンの死去を、悲しい思いとともにご報告します」と追悼した。

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友人たちに発見され

ソ連時代のレニングラード(現サンクトペテルブルク)で1989年3月、プロ・フィギュアスケート選手の両親に一人っ子として生まれた。イェルチンさんが生後半年の時に一家はアメリカに移住。両親はフィギュアスケートのコーチや振付師として活躍し、イェルチンさんは9歳から映画やテレビドラマなどに出るようになった。

ロサンゼルス市警のジェニー・ホージャー報道官によると、イェルチンさんが車を降りたとたんに車は傾斜を下り始めた様子という。

調べによると、イェルチンさんはリハーサルのため友人に会いに行くところだった。予定通りに来ないので友人たちが様子を見に自宅を訪れ、死亡しているイェルチンさんを発見したという。

イェルチンさんの広報担当、ジェニファー・アレンさんも死亡は事実だと確認し、遺族はプライバシーを尊重してほしいと希望していると述べた。

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Image caption 映画「Green Room」のイェルチンさん

(英語記事 Anton Yelchin, Star Trek's Chekov, killed by his own car