豪パラリンピック選手 ブラジル・リオで強盗被害

リーズル・テシュ選手はリオを訪れる選手たちに警戒を呼び掛けた Image copyright Caroline McCredie / Getty Images
Image caption リーズル・テシュ選手はリオを訪れる選手たちに警戒を呼び掛けた

過去6回のパラリンピック大会に出場経験があるオーストラリアの女子車椅子バスケットボール、セーリング選手、リーズル・テシュさん(47)が19日にブラジルのリオデジャネイロ市内で強盗被害に遭っていたことが分かった。

テシュさんは市内で練習中に銃を持った男に脅され、自転車を奪われた。現場に居合わせた、豪パラリンピック選手団の理学療法士を務めるサラ・ロスさんも同様に自転車を取られた。

豪オリンピック委員会はリオデジャネイロ市が治安改善にもっと努力すべきだと指摘した。

オーストラリア選手団を率いるキティ・チラー氏は、「治安部隊10万人という水準を見直すよう要求しており、オリンピック・パラリンピック開催前から、特に練習や競技が行われる場所に集中的に人員が配置されるべきだと訴えている」と述べた。

チラー氏はさらに、「これは一回だけの特殊な事例ではない。来月からオリンピックのためにリオに向かう我が選手団のメンバー全員の安全が確保できるよう、措置が取られるべき状況にある」と語った。

「恐ろしかった」

車椅子バスケットボールとセーリングの両競技でメダルを獲得した経験があるテシュ選手は、選手たちが警戒を怠らないようにすべきだと語った。「本当に恐ろしかった」と事件を振り返り、2人の男がテシュさんとロスさんにカネを要求したと話した。

豪テレビ局セブン・ネットワークの取材を受けたテシュさんは、「男が銃を下に向けていて、『ディネロ』って言ったんです。お金という意味です。スペイン語が少し喋れるので。だけど、私はシャツを捲し上げて、「いいえ、持っていない」と言いました。そしたら、何も持っていない方の手で私の肩を押して、私は石で舗装された道に倒れたんです」と語った。

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Image caption リオ市はオリンピック・パラリンピック会期中に約38万人が同市を訪れると予想している

強盗に遭った際、2人はフラメンゴビーチで練習しており、数人が強盗に気付いたが誰も助けてくれなかったと語った。

ブラジル当局は、8月5日に開幕するオリンピック・パラリンピックでは、選手や観光客が安全に滞在できるようにすると主張している。会期中にはリオ市内に8万5000人の兵士や警官が配置されるという。

しかし、最近の報道では犯罪が増加していることが示されている。5月には、スペインのセーリング五輪代表チームの3人が市内で銃を持った強盗に遭っている。

リオデジャネイロ州のホセ・ベルトラメ治安長官は、米紙ワシントン・ポストに対し、景気後退と警察の予算不足が治安悪化の原因のひとつだと語った。

ベルトラメ長官は資金問題は現在、解決に向かっており、リオ市はオリンピックを開催する準備ができていると述べた。

また、ジカ・ウィルスに対する懸念もあるが、当局は適切な予防措置が取られていると主張している。

(英語記事 Australian Paralympian robbed at gunpoint in Rio

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