【英国民投票】欧州各国で投票実施求める声 離脱勝利受け

  • 2016年06月24日
フランスの極右政党、国民戦線のルペン党首 Image copyright AFP
Image caption フランスの極右政党、国民戦線のルペン党首

英国で23日に実施された国民投票で英国の欧州連合(EU)離脱支持が勝利したことを受けて、フランスやオランダなどの極右政党からそれぞれの国で国民投票を実施するよう求める声が相次いだ。

フランスの極右政党、国民戦線のマリーヌ・ルペン党首がツイッターで、フランス国民にも選択する権利があると述べたほか、オランダの移民反対を訴える政治家ヘルト・ウィルダース氏もオランダのEU離脱を問う投票が行われるべきだと発言。イタリアの極右政党「北部同盟」が「今度は我々の番だ」と表明した。

英国の国民投票では、離脱が52%の支持を集め、残留は48%に。EUの前身、欧州経済共同体(EEC)に英国が1973年に加盟して以来の欧州との関係に、終止符を打つことになった。

アナリストたちは、ドミノ効果のように離脱の動きが広がり、EU全体に動揺が及ぶことをEU各国の政治家は懸念していると指摘する。

ルペン氏は、自らのツイッターアカウントに英国旗を載せ、「自由に勝利を。何年も言ってきたが、フランスや他の国でも同じような国民投票をやるべきだ」とツイートした。

ルペン氏はフランスで2017年に予定される大統領選挙の有力候補だが、世論調査では、決選投票で敗北するとの見通しが示されている。

ルペン党首は先週17日にウィーンで開かれた各国の極右政党が集まった会合で、「英国人たちよりも、フランスがEUを離脱する理由の方が1000以上多そうだ」と述べた。

ルペン氏は、高い失業率や「密輸業者、テロリスト、経済移民」を締め出せずにいるのはEUの責任だと語った。

Image caption ルペン党首のツイッターアカウント

オランダの極右政党、自由党の党首を務めるウィルダース氏は文書で、「自分たちの国のことやお金、国境、移民政策は自分たちで決めたい」と述べた。「できるだけ早くオランダ人がオランダの欧州連合の加盟について意見を言う機会を得るべきだ」と述べた。

オランダでは来年3月に総選挙が実施される予定で、世論調査によると、ウィルダース氏らが勢いを得ているもよう。

ウィルダース氏は、「もし私が首相になれば、オランダでEU離脱を問う国民投票を実施する。オランダの人々に選ばせるべきだ」と述べた。

最近の世論調査では、オランダの54%が国民投票の実施を支持するという結果が出ている。

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Image caption オランダのウィルダース氏
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Image caption イタリア「北部同盟」のマテオ・サルビニ氏党首

イタリアで移民反対を掲げる「北部同盟」は、ツイッターに「自由な市民の勇気に万歳! 心と頭と誇りが、うそや脅しや脅迫に勝った。イギリス、ありがとう。今度は我々の番だ」と投稿した。

英国で離脱運動を主導してきたイギリス独立党(UKIP)のナイジェル・ファラージ党首は、国民投票の結果を受けて「EUは死につつある」と述べた。

EUに懐疑的な立場を取るドイツの政党「ドイツのための選択肢(AfD)」のベアトリクス・フォン・シュトルヒ氏は、「英国の独立記念日」だと称賛し、シュルツ議長と欧州委員会のジャン・クロード・ユンケル委員長の辞任を求めた。

シュトルヒ氏は、「欧州連合は政治的統合体として失敗した」と述べた。

しかしEUのドナルド・トゥスク大統領は、「ヒステリックな反応をする時ではない」と慎重を求めた。「(英国が抜けた後の)27加盟国の団結を維持する決意」を示し、「英国が正式にEUを離脱するまでは、EU法が英国に適用される。権利と義務の両方で、という意味だ」と述べた。

欧州議会のマルティン・シュルツ議長は、ブレグジット(Brexit=英国のEU離脱)がドミノ効果を生み出すとは考えていないと述べ、EUは「十分準備ができている」と語った。

(英語記事 EU referendum: Brexit sparks calls for other EU votes

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