EUは英国との「最も緊密な関係」を希望=キャメロン英首相

ブリュッセルで記者会見したキャメロン英首相(28日)
Image caption ブリュッセルで記者会見したキャメロン英首相(28日)

欧州連合(EU)首脳会議のためブリュッセルを訪問中のキャメロン英首相は28日、ほかのEU加盟各国が英国との「可能な限り最も緊密な関係」を希望していると述べた。英国は先週23日に実施した国民投票でEU離脱を決めている。

EU首脳らとの会談後に記者会見したキャメロン首相は、将来のEUとの関係がどのような形になるにせよ、貿易や安全保障面での協力が死活的に重要だと語った。

一方で、移民に対する英国の有権者の「強い懸念」と欧州の単一市場へのアクセスをいかに両立させるかは、「非常に大きな課題」だと述べた。

ドイツのメルケル首相は、国民投票の結果は尊重されなくてはならないとした上で、英国がEUとの関係で「いいとこ取り」をするのは許されないと主張した。

メルケル首相は、英国が単一市場へのアクセスを維持するには、人の自由な移動も受け入れなくてはならないと語った。28日夕の首脳らのワーキングディナーでは、英国のEU離脱について「とても真剣かつ深い」議論が行われたという。

メルケル首相は、「我々は皆、(国民投票の)結果を残念だと表明し、法的な手続きは英国が(リスボン条約=EU基本条約の)50条を発動させることが必須だと明確にした」と述べた。「キャメロン氏は、後継首相に任せると語った。(中略)その前には、公式、非公式を問わず交渉が行われることはない」。

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Image caption メルケル独首相は英国のEU離脱には方向転換はないと述べた

メルケル首相は、キャメロン首相が投票結果は離脱ではないと考えていたと述べたと明かした上で、「我々は政治家だ。いつまでも悔やんではいられない」と語った。さらに、「公式には(中略)方向転換はできない。希望的観測ではなく、現実を見据える時だ」と述べた。

メルケル氏はさらに、「離脱の要請では、英国がどのような関係を求めているかが示される。しかし、交渉に準じるようなものはあってはならない」と語った。

欧州委員会のユンケル委員長は、50条の発動まで英国が「何カ月も考える」ことはできないと述べた。「もし残留陣営から首相が選ばれるのであれば、就任から2週間、もし離脱陣営から選ばれるのであれば、就任翌日だ」。

キャメロン首相は、ほかのEU首脳らとの会談は、「冷静で建設的かつ目的を持った」協議だったと語った。

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Image caption ロンドンの議事堂前では親EU派の人々がデモを行った(28日)

キャメロン氏は、EUは英国の今後の交渉計画についてさらなる情報や、「明確な枠組み」が明らかになるのを求めていたが、これには時間がかかることや、交渉の「大いなる喧噪」がすぐ始まるわけではないと理解されていた、と説明した。

首相筋は、EU首脳らに対するキャメロン首相のメッセージは、英国との緊密な経済関係を求めるならば、移民問題から目をそらすことはできない、というものだと語った。

(英語記事 EU wants 'closest links' with UK after Brexit says Cameron

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