犠牲になった人質を武装犯と間違えたと警察 ダッカ襲撃

襲撃事件の最中に現場に立つ治安部隊(2日、バングラデシュ・ダッカ) Image copyright Getty Images
Image caption 襲撃事件の最中に現場に立つ治安部隊(2日、バングラデシュ・ダッカ)

バングラデシュの首都ダッカで1日夜にカフェが襲撃され、人質20人以上が死亡した事件について、警察は人質のひとりを襲撃犯と間違えたと認めた。警察は当初、「ホーリー・アーティザン・ベーカリー」に突入した際に武装犯6人を殺害したと発表していたが、そのひとりは実は人質だったと訂正した。

バングラデシュの警察によると、武装犯の1人だとされたサイフル・イスラム・チョウキダルさんは、カフェのピザ・シェフだったことが判明。誰によってどのように死亡したかは不明だ。

警察はBBCベンガル語の取材に対して、チョウキダルさんの写真が当初は武装犯のひとりとして公表されたが、その後の調べで、一味とは無関係だと明らかになったと説明した。警察が誤って射殺したのではないかという報道については、事実かどうか明らかにしていない。

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Image caption 事件現場となった店に続く通りは封鎖され、警察が検問している(5日)

チョウキダルさんの親族は、警察が公表した容疑者たちの写真にチョウキダルさんが含まれているのを見て、警察に抗議したとAFP通信に話した。

いとこのソライマンさん(姓は非公開)は「過激派だったことなどないと抗議した。仕事熱心で、バングラデシュで最高級のピザやパスタを作る職人だった」、「遺体を引き取りに行ったものの、軍は容疑者だからと返してくれなかった」と話している。

チョウキダルさんには娘2人と妊娠中の妻がいる。

警察は、襲撃犯はニブラス・イスラム、ロハン・イムティアズ、メール・サーメ・ムバシール、ハイルル・イスラム、シャフィクル・イスラムの5容疑者だと修正した。

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Image caption ダッカで開かれた追悼集会
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Image caption 襲撃されたカフェ前のゲートから出てくる警官たち(3日)

襲撃犯5人のほか、少なくとも23人が死亡した事件について、過激派勢力「イスラム国」(IS)が犯行声明を出しているが、バングラデシュのカーン内相は、「襲撃犯たちは10年以上前から非合法指定されている武装勢力「ジャマエトゥル・ムジャヒディーン・バングラデシュ」(JMB)の一員で、「イスラム国とは何のつながりもない」と述べている。

内相によると武装勢力は、何も要求していなかったという。

ハシナ首相のイマム政治顧問はロイター通信に対して、ソーシャルメディアをモニターする政府当局者が1日、襲撃予告のような書き込みをツイッターで見つけていたと話した。ただし当局者たちは、襲撃があるとしても大使館や大型ホテル、ないしは有名レストランを狙うと思っていたという。

Image caption ダッカと事件現場の位置

「まさかここが襲われるとは警察はまったく予想していなかった。情報収集に問題がなかったか、点検することになる」とイマム氏は話した。

バングラデシュでは、世俗主義のブロガーや同性愛活動家、学者、宗教少数者たちが相次ぎ殺害されており、イスラム過激主義者による犯行とみられている。

(英語記事 Bangladesh attack: Police say hostage mistaken for gunman

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