安倍首相、参院選で勝利宣言

自民党開票センターで、当選確実となった候補に花をつける安倍氏(10日) Image copyright Reuters
Image caption 「アベノミクス」に理解得られたと安倍首相。写真は、自民党開票センターで、当選確実となった候補に花をつける安倍氏(10日)

日本の安倍晋三首相は10日、参議院選挙で勝利を宣言し、自分の経済政策を有権者が支持したからだと述べた。改選議席121議席のうち、自民・公明の与党が70議席を獲得。定数242議席のうち、146議席を得た。

自民・公明に加え、憲法改正に前向きなおおさか維新の会を合わせると、改憲勢力は参院で77議席を獲得。非改選の計84議席と合わせ、改憲の国会発議に必要な「3分の2議席」にあたる162議席に迫る、161議席を獲得した。

改憲勢力による発議では、軍備や武力行使への制限を定める憲法9条も改憲対象に含まれる可能性がある。

安倍氏は改憲について、「今後、国会の憲法審査会で与野党なく、しっかり議論していきたい」と述べた。

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Image caption 開票作業を進める姫路の開票所

安倍首相は、参院選を「アベノミクス」について国民の「信を問う」選挙と位置付けてきた。しかし、副主題とも言える選挙テーマは憲法改正、特に憲法9条改正だったとBBCのスティーブン・エバンズ記者は言う。

海外での武力行使などを禁止する憲法9条は、70年前に米国に押し付けられたもので、不公平だと感じる意見が日本国内にあり、特に中国の台頭を理由に9条撤廃を求める声が右派勢力の間で高まっていると記者は指摘する。

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Image caption 121議席が改選対象だった。写真は、東京の投票所で(10日)

一方で、改憲に反対する一部の野党は、軍事力や軍事的な役割の拡大に反対するよう有権者に呼びかけた。

安倍氏はテレビ各局の取材に対し、「私の(自民党総裁としての)任期はあと2年でありますが、自民党としての目標ですから、落ちついて取り組んでいきたい」と述べた。

さらに、経済政策に関し「失敗はしていないが、道半ばだ」と選挙戦で繰り返してきた安倍氏は、選挙結果を受けて「アベノミクスをしっかり加速せよということだと思う。国民の期待に応えていきたい」と述べた。

今回の参院選は、選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられて以来、初の国政選挙だった。

(英語記事 Japan PM Shinzo Abe claims victory in parliamentary election

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