【リオ五輪】北朝鮮と韓国の体操選手、一緒にセルフィー 

北朝鮮のホン・ウンジョン選手(左)と韓国のイ・ウンジュ選手が記念のセルフィー(自撮り)。 Image copyright Reuters
Image caption 北朝鮮のホン・ウンジョン選手(左)と韓国のイ・ウンジュ選手が記念のセルフィー(自撮り)。

リオ五輪に出場している北朝鮮と韓国の女子体操選手が、セルフィー(自撮り写真)という形でわずかな間、世界に協調と融和の形を披露した。しかしそれ以外では、選手団同士が競技以外で衝突するケースが発生している。

女子体操の個人種目に出場した北朝鮮のホン・ウンジョン選手(27)と韓国のイ・ウンジュ選手(17)は7日、予選前の会場練習で、にこやかなセルフィーを素早く撮影した。

2人の写真は、オリンピック精神を捉えたものとして広く称賛されている。

法的にはまだ戦争状態にある韓国と北朝鮮の関係は、北朝鮮の相次ぐミサイル発射によって緊張の度合いを深めている。

Image copyright AP
Image caption 女子体操の予選段階で顔を合わせた両選手(7日)
Image copyright AP
Image caption 両選手とも決勝進出はならなかったが、どちらも外交という意味では金メダルだった(7日)

リオ五輪の象徴的な1枚に?

米政治学者のイアン・ブレマー氏は「だから私たちはオリンピックをやるんだ」と写真をツイート。1万8000回以上、リツイートされた。

別の人は「誰もがスポーツでひとつになる」とツイート。ほかに、今大会で最も印象深い写真という意見もあった。

その一方で、「敵と仲良くしていいの?」と疑う意見もあり、北朝鮮のホン選手は帰国後、処罰されたりしないか懸念する声もあった。

両選手とも個人競技に出場。韓国のイ選手にとっては初の五輪だった。

一方のホン選手は2008年北京大会の跳馬で、北朝鮮の女子体操選手として初の金メダルを獲得している。

Image copyright Reuters
Image caption 床運動の予選で演技する五輪初出場のイ選手(7日)
Image copyright AP
Image caption 平均台の予選で演技するホン選手。ホン選手は2008年北京大会の跳馬で北朝鮮の女子体操選手として初の金メダルを獲得した(7日)

韓国と北朝鮮の選手のこの交流について、レバノン選手団の態度と対照的だと指摘する声がツイッターで相次いだ。レバノン選手団は、イスラエル選手と同じバスに乗るのを拒否したと言われている。

イスラエルのセーリング・チームのウディ・ガル氏はフェイスブックで、大会関係者が仲裁に入り、両国代表は「国際的な暴力沙汰を避けるため」別の車両で移動したと書き、「五輪前夜にどうしてこんなことをするんだ。オリンピックの精神とは真逆じゃないのか」と付け加えた。

レバノンとイスラエルは戦争状態にあり、外交関係は断絶している。

大会開始早々、選手同士が競技以外で緊迫した出来事はほかにもあった。

Image copyright Getty Images
Image caption 豪競泳のマック・ホートン選手の発言に中国は謝罪を求めた。写真は左から、イタリアのデッティ選手、豪ホートン選手、中国のスン選手

競泳男子400メートル自由形で金メダルを獲得したマック・ホートン選手(豪)が、2位の孫楊(中国)を「薬を使ったズル」と呼んだことで、中国選手団は強く抗議している。孫選手は2012年ロンドン大会の金メダリスト。

中国水泳チームの監督は新華社通信に対して、「(ホートン選手の)発言は中国とオーストラリアの水泳選手の間の感情をひどく傷つけた」と批判し、「強く謝罪を要求する」と述べた。

ホートン選手のソーシャルメディアのアカウントには、非難する怒りの書き込みが相次いだ。

ツイッターでは、「ホートンの負けだ。態度が悪いから。今回は金をとったかもしれないが、人生では絶対に勝てない」という書き込みもあった。

(英語記事 North and South Korean gymnasts pose for Olympic selfie

この話題についてさらに読む