夕闇に不気味な道化師の姿が……米国各地の警察当惑

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Image caption プロの道化師たちは、道化師を怖いものと描く報道を懸念している

米国各地でこの夏、不気味な道化師があたりをうろついているという通報が警察に相次いだ。

子供たちは、道化師が金で誘って森や林におびきだそうとしたと話している。警察は、仮にこれがただのいたずらだったとしても、刑事訴追の対象になり得ると警告している。

少なくとも6州で、夕方から夜にかけて道化師が出没するという通報が寄せられている。最新の目撃情報は9月13日。南部ジョージア州で朝の通学バスを待っていた子供たち2人が、道化師から必死になって逃げたと通報した。

少年の1人、キャメロン・フレイルズさん(12)は地元局WRDWに対して、「全身黒ずくめで、道化のマスクと赤いかつらをかぶった男を見た」と話している。

近くのサウスカロライナ州エイケン郡では、「対象は、赤と黄色い服に道化のマスクで林の中を移動。緑のレーザー光線を次々と窓に向けていた」という、奇妙な内容の警察無線が傍受されている。

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Image caption ジョージア州ラグレインジ警察はフェイスブックで「子供に話しかけようとする道化師」について複数の通報があったと書き、場合によっては捜査対象になると警告。

オハイオ、サウスカロライナ、ノースカロライナ、カリフォルニア、ウィスコンシン、ジョージアの各州で、同種の通報が続いた。

サウスカロライナ州グリーンビルのミラー警察長官は今月初めに記者会見し、「道化みたいにふざけまわるのは、いい加減にしてもらいたい。違法で危険で、不適切で、地域社会を不安にしている」と警告した。

ニュージャージー州警察は、フェイスブックで不気味な道化師の現象について周知した上で、「保護者が心配すべきなのはこういう格好の人じゃない。悪者が全員、道化師みたいに目立つ服装をしてくれるなら、こんなことを書く必要もないのだけれど」と書いた。

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Image caption ニュージャージー州警察は、こういう目立つ格好の人のことだけ心配すれば済むわけではないと警告

合法的に道化師として活動している人々は、このような形で道化師に注目が集まっていることに憤慨している。すでに否定的なイメージで語られる事例があるためだ。

スティーブン・キングのホラー小説「IT(イット)」に登場する道化師ペニーワイズや、1990年代まで生きていた連続殺人犯のジョン・ゲイシーが道化師に扮していたなど、道化師と恐怖をつなげる事例は少なくない。

南部ジョージア州のある道化師は公衆が危険を感じないよう、衣装を着る時はあらかじめ警察に連絡をするようになった。

(英語記事 Creepy nocturnal clown sightings leave US police baffled