コロンビア和平合意めぐる国民投票、反対多数に

投票結果は多くの人が予想していたよりも僅差だった Image copyright AFP
Image caption 投票結果は多くの人が予想していたよりも僅差だった

南米コロンビアで2日、政府と左翼ゲリラ「コロンビア革命軍」(FARC)が先月末に署名した和平合意をめぐる国民投票が行われ、反対票が50.24%と多数を占めた。予想外の結果に国内外で衝撃が広がっている。

同国のサントス大統領はテレビ演説し、投票結果を受け入れるとしながらも、和平努力を続ける考えを示した。

サントス大統領は、停戦は現在も有効だとし、FARCと今後の対応について話し合うため交渉担当者をキューバに送ると述べた。

一方、愛称「ティモチェンコ」の「ティモレオン・ヒメネス」ことロドリゴ・ロンドニョFARC最高司令官は、FARCが今も内戦を終わらせることに強い決意を持っていると語った。

52年間続いた内戦に終止符を打った和平合意により、FARCは政治プロセスに参加することになる。

しかし、米国が依然テロ集団と認定するFARCへの処罰が軽すぎるとの批判も出ていた。

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Image caption FARCのメンバーら(先月22日)

国民投票では、投票所の99%の開票が終了した時点で、反対票は50.2%となり、賛成票の49.8%を上回った。票数の差は6万3000票。投票総数は1300万票。投票率は40%と低調だった。

投票結果を受けて、コロンビア和平をめぐる不透明感が広がっている。

今回の合意に反対していたフランシスコ・サントス元副大統領は、より良い合意が今後結ばれると語った。同氏は、「反対派の勝利は、正義ある平和の勝利だ。許しと和解を伴う平和の勝利だ。反対派の勝利は、より幅広い人々を取り込む平和の勝利で、それは我々みんなを含む、より安定的な平和だ」と述べた。

サントス大統領はBBCとのインタビューで代替案はないと述べていた。サントス大統領は2010年の当選以来、26万人が殺害され800万人が住まいを失った内戦の終結を約束していた。

わずか1週間前には、サントス大統領らはコロンビアの北部のカルタヘナで和平合意の署名式を行っていた。

合意に基づきFARCは戦闘を停止し、6カ月以内に政党に衣替えすることになっていた。

297ページに及ぶ合意文書はコロンビア世論を二分する議論になっていた。反対する人々は、FARCが、多くの人が命を失い住まいを追われる原因を作ったのにもかかわらず、禁固刑を逃れていると怒りを表明していた。

政府はU2のボノさんや元ビートルズのリンゴ・スターさんを動員して投票を呼びかけ、コロンビアでは初めて点字を使った票を導入した。

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Image caption Some people began celebrating as soon as it was clear the no vote had prevailed in the referendum
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Image caption 大型スクリーンに映しだされた開票数字を見つめる人々(2日、ボゴタ)

(英語記事 Colombia referendum: Voters reject Farc peace deal

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