ドゥテルテ比大統領、オバマ氏に「地獄へ落ちろ」と

米政府は、米比合同演習は即応能力と両国関係強化が目的と。写真は4日、マニラの在比米軍司令部で Image copyright AFP/Getty Images
Image caption 米政府は、米比合同演習は即応能力と両国関係強化が目的と。写真は4日、マニラの在比米軍司令部で

麻薬密売人の殺害を奨励するなど、強硬な麻薬取締政策を推進しているフィリピンのドゥテルテ大統領は4日、米政府の批判に反発し、オバマ大統領に「失せろ」と発言した。その際に使ったのが文字通り「地獄へ落ちろ」という慣用句だった。ドゥテルテ大統領は9月にも、オバマ氏を「売春婦の息子」という意味の慣用句で罵倒している。

ドゥテルテ大統領は、マニラの政府関係者や経済界関係者を前に演説し、麻薬との戦いを米政府が批判するのは残念で、米政府は同盟国として信用できないと発言。「こちらを助けるどころか、国務省が真っ先に批判してくる。なので、オバマさん、地獄に落ちていいよ。地獄に落ちていい」と述べた。米政府と同様に強硬な麻薬取締を批判している欧州連合(EU)についても、「地獄は満員だから、煉獄(れんごく)を選んだ方がいい」と罵倒した。

大統領は同日さらに、米政府に武器売却を拒否されたと明らかにし、「いずれは米国とたもとを分かつかもしれない。ロシアや中国とくっつく方がよほどいい」と述べた。

「そちらが武器を売りたくないなら、こっちはロシアに行く。将軍たちをロシアに派遣すれば、ロシアは『心配しないで、必要なものは全部そろってる。全部あげるよ』って言う。中国にしたって、『こちらへ来てサインすれば、欲しいものは全部届ける』と言っている」とドゥテルテ大統領は、同盟関係の変更を検討していると示唆した。

ホワイトハウスのアーネスト報道官はドゥテルテ氏の発言に対して、「この同盟関係は両国の利益になる活力あるもので、米国とフィリピン両政府が情報交換するための外交ルートは開いている」と同盟の意義を強調する一方で、「この強力な同盟を守りながらも、米国は超法規的的殺人についてためらうことなく懸念の声を挙げていく」と釘を刺した。

フィリピンのルソン島では米軍とフィリピン軍の合同軍事演習が始まったばかり。8日間の演習には、米兵1100人超とフィリピン兵400人が参加する。

アーネスト報道官は「二国間関係に大きな変化をもたらしたいというフィリピン政府からの正式な意思伝達はまだない」と述べたが、ドゥテルテ大統領は9月末、自分が大統領でいる限り、米比合同演習はこれで最後だと発言。フィリピンに米軍を増派すると合意した2年前の防衛協力強化協定も、見直すつもりだと表明していた。

米比防衛協力強化協定は、南シナ海における中国の活動をけん制したい米軍の戦略にとって不可欠なものとされている。

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Image caption マニラの米国大使館前で米比防衛協力強化協定に抗議する人たち(4日)
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Image caption 米海兵隊のジャンセン将軍が、上陸演習の開始を宣言。合同演習には米兵1100人以上が参加する(4日)

(英語記事 Philippine Duterte tells Obama to 'go to hell'

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