赤ちゃんの子守唄にファンヒーター運転音 英ラジオ局がサービス開始

イメージ写真 Image copyright Dominic Lipinski/PA Wire

赤ちゃんを寝かしつけるためファンヒーターなど家電の運転音を流すラジオ放送がこのほど、英国南部で始まった。ラジオ局は世界で初めての試みだとしている。

英ハンプシャー州のラジオ局「スリーピーヘッド・ラジオ」が期間限定で提供する24時間放送では、庭の水の音や海の波音も流すという。

しかし、睡眠を専門とするある病院コンサルタントは、赤ちゃんを眠らせるのにラジオ放送に頼るのは望ましくないと警告した。赤ちゃんの眠りを妨げているのは、さまざまな健康問題が原因かもしれないからだという。

今回始まった放送は、アナウンサーのサム・オークリーさんが、自分の息子をリラックスさせるため洗濯物の乾燥機の音を聞かせた経験をほかの人にも共有したいと思ったことがきっかけに、開発が進んだ。

リラックスできるオアシス

オークリーさんは、現在13歳の息子、ジョージ君が赤ちゃんだったころ、乾燥機を回し始めると5分以内にむずかるのを止め、寝付いたと話す。

オークリーさんと夫は、掃除機の音や皿洗い機の「やさしい鼓動」など、家の中の様々な音を録音してみたという。夫妻はその後、録音をオンラインで販売するようになった。

オークリーさんは、今回のラジオ放送が「新しく親になった人々がリラックスできるオアシスになる」のを期待している、と語った。

サザンプトン小児科病院で睡眠医学のコンサルタントを務めるサザンプトン大学のキャシー・ヒル准教授は、ずっと聞こえているホワイトノイズが、馴染んだ環境を作り出し、眠りを邪魔するほかの雑音もかき消すため、赤ちゃんを落ち着かせるのかもしれないと指摘した。

しかしヒル准教授は、「普通の健康な赤ちゃんであれば、必要ないはずだ。私のクリニックでは、(赤ちゃんが寝付かない)問題を理解しないうちに、解決法を適用することは絶対ない」と語った。「赤ちゃんが眠れないとすれば、睡眠時無呼吸か、ほかのありとあらゆる理由が考えられる」。

今回の放送は、ポーツマス地域で実施する小規模デジタル・サービスの試験運用の一環として、数週間放送を行う予定だ。

(英語記事 Fan heater radio show 'soothes babies' in Portsmouth

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