アジア市場が軒並み下落 接戦の米大統領選を嫌気

イメージ写真 Image copyright Getty Images

9日のアジア各国の株式市場では、米大統領選の開票初期段階で共和党候補のドナルド・トランプ氏が勝利する可能性が高まったとの報道を受け、軒並み下落した。

アジアの主要な株式市場は全て、前日終値比で下落している。一方、比較的安全な投資先とされる金や円などが買われている。

メキシコの通貨ペソは対ドルで史上最安値を更新している。

市場では、クリントン氏の楽勝を予想していたため、予想外の接戦は市場を動揺させるのに十分な材料となった。

日経平均株価は一時、前日比で2.2%下落。香港のハンセン株価指数は同3.5%安、上海総合指数は同1.3%安となった。

欧米市場は8日に上昇して引けているが、9日の取引では大幅下落が予想されている

ブレグジット・ショック再び?

Image copyright Getty Images
Image caption More than nine million tweets were collected as part of the study

メキシコ・ペソは対ドルで6%以上下落し、1ドル=20ペソを超えた。

メキシコ国境での壁建設や、貿易協定の再交渉を主張するトランプ氏がもし勝利した場合、メキシコに打撃を及ぼすとみられている。

一方、円は国際情勢が不安定な時に資金の比較的安全な逃避先と考えられており、円の上昇は、市場が民主党候補ヒラリー・クリントン氏が勝つ可能性が低下したと考えていることを示している。

デビーア・グループのナイジェル・グリーン最高経営責任者(CEO)は、「2016年はサプライズ満載だ。ブレグジット(英国の欧州連合離脱)を問う国民投票で残留を織り込んでいた市場が間違っていたのを忘れるべきでない」と語った。

グリーン氏は、トランプ氏が勝利した場合には、クリントン氏勝利を前提にしていた世界の市場にとって「ダブルパンチ」になると警告した。

グリーン氏は、「現状維持を象徴していたクリントン氏がもし勝てば、世界の金融市場は歓迎するだろうが、トランプ氏は未知数が多いため、不透明感が生じ、市場もそのような反応を示すだろう」と語った。

(英語記事 Asian markets tumble as US presidential race tightens

この話題についてさらに読む