墜落チャーター機、「燃料切れ」と交信 コロンビア当局も確認

Investigators examine plane wreckage in Colombia Image copyright Reuters
Image caption 南米コロンビア北部メデジン近くの山間部に墜落したチャーター機

南米コロンビア北部メデジンの近くで11月28日夜、ブラジル1部リーグのプロサッカーチーム「シャペコエンセ」の選手らを含む77人を乗せた旅客機が墜落した事故について30日、操縦士と管制官との交信記録が、メデジン航空管制当局から地元ラジオ局に流出した。墜落直前の録音から、燃料が切れたと操縦士が連絡していることが明らかになった。コロンビアの民間航空当局も記者会見で、墜落時に機体に燃料がなかったことを確認したと発表した。

操縦士は航空管制官に対して繰り返し、「電気系統が完全に故障」し「燃料が切れた」と訴えている。

録音が終わる直前に操縦士は、高度9000フィート(2743メートル)を飛んでいると報告。飛行機は、メデジン近くの山肌に激突した。

墜落時に爆発していないことからも、燃料切れだった可能性が推測される。コロンビア軍の消息筋はAFP通信に対して、爆発がなかったことは「不審だ」と話していた。

燃料切れの原因は、漏出したのか、そもそも十分に搭載していなかったのか、いずれも不明だ。

事故原因の調査当局は、直接の墜落原因について言及していない。フライトレコーダーは2つとも回収されているため、今後数カ月にわたり原因究明の調査が行われる。

コロンビアの民間航空当局の責任者アルフレード・ボカネグラ氏は記者会見し、「墜落現場を捜索した結果、機体が地面に激突した瞬間に、機内に燃料はなかったと確認した」と述べた。

同じ記者会見で、民間航空局のフレディー・ボニリャ氏は、規則では航空機は緊急時に別の空港にたどりつけるよう30分の予備の燃料を搭載しなくてはならないことになっていると説明。

「この事故機にはそれがなかった」とボニリャ氏は述べ、さらに「燃料がなければ電気系統はまったく使い物にならない」と話した。

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墜落直前の交信 「電気系統が故障、燃料もない」

乗客乗員77人のうち、助かったのは6人のみだった。

ブラジル1部リーグのプロサッカーチーム「シャペコエンセ」は選手19人を失った。同行記者20人も死亡した。

乗っていた「シャペコエンセ」の選手や関係者らは、南米サッカー連盟が主催するクラブチームのサッカー国際大会「コパ・スダメリカーナ」の決勝で、メデジンが本拠地の「アトレティコ・ナシオナル」と対戦する予定だった。チーム史上最も重要な試合になるはずだった。

「シャペコエンセ」によると、助かった選手2人は重体だが容体は安定している。助かったゴールキーパーは、片方の脚を切断。もう片方も失う恐れがあるという。

負傷した記者1人も重体だという。

生存者の航空技師、エルウィン・トゥミリ氏は、緊急時の指示を守ったから助かったと話している。

「立ち上がって叫び始めた人が大勢いたが、自分はスーツケースを両脚で挟んで、構えの姿勢をとった」という。

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Image caption フライトレコーダーは回収された

ブラジルは3日間の服喪期間に入り、地元サポーター数千人が29日早朝から「シャペコエンセ」のスタジアム「アレーナ・コンダ」に次々と集まり、空のピッチをじっと見つめている。

「シャペコエンセ」は、チーム関係者全員の遺体の身元確認が終わった時点で、12月2日か3日に団体葬を行う予定と話している。約10万人の参列が予想されるという。

「選手たちの遺体が戻ってくるのを待ちわびている。最後に一度、みんなで称えてあげたい。その時を待って、町は止まってしまった」と1人のサポーターは話した。

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Image caption 本拠地で悲しむ幼いサポーターたち
Image caption 事故機が向かっていたコロンビア・メデジン(Medellin)と、墜落現場(crash site)の位置

(英語記事 Chapecoense air crash: Leaked tape shows plane 'ran out of fuel'

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