深セン・香港株式市場が相互取引開始

香港証券取引所の取引フロア Image copyright AFP
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中国・深センと香港の株式市場それぞれの投資家が相互に投資できる制度が5日、正式に始まった。

相互取引は当初、昨年末に導入予定だったが、中国株式が乱高下していたことから先延ばしされていた。

深セン市場は、上場銘柄に多くのテクノロジー企業が含まれているのを売りにしており、米ナスダック市場とも提携している。

新制度によって、外国人投資家が900近い企業に投資することが可能になる。

深セン市場はアジア地域で最も取引が活発な市場で、世界取引所連盟(WFE)によると1カ月の売買代金は1兆ドル(113兆円)以上。

中国政府は、6.5兆ドル(約740兆円)規模の株式市場を海外投資家に開放する政策を進めてきた。一方で、中国株の国際的な株式指数への組み入れも促している。しかし、今年6月にはMSCIが世界株価指数への中国株の採用を見送っている。

今回に先立ち、上海と香港両市場間の相互乗り入れが2014年11月に始まった。外国人投資家は上海市場のA株568銘柄、香港の315銘柄に投資することが可能になった。

香港市場にとっては、人民元の為替レートがほかの通貨に対して値下がりするなか、海外に投資して資産価値を守ろうとする本土投資家の増加が追い風になっている。


現場から――ヘリア・チャン記者、BBCニュース

香港の地元メディアは、相互取引の開始を「歴史的」だと伝えている。

香港のトップ、梁振英行政長官は、相互取引によって香港が「中国と世界をつなぐスーパーコネクター」になると語った。

香港は従来、中国経済の隆盛に投資機会を見出した海外投資家にとっての架け橋とみられてきたが、専門家らは資金の流れは今や逆方向になっていると指摘する。

香港取引所の李小加(チャールズ・リー)最高経営責任者(CEO)はBBCの取材に対し、中国では最近まで海外への分散投資が難しかったと指摘した上で、相互取引が「中国の資金が国外に投資できるようになり、まずは香港を通過点にできる」と述べた。

同氏はさらに、より多くの海外企業に香港上場の機会を提供すると語った。

一部の香港企業も相互取引の恩恵を受ける。ハンセン総合小型株指数の約100銘柄を本土投資家が買えるようになるためだ。


(英語記事 Shenzhen-Hong Kong trading scheme kicks off

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