【米政権交代】ホワイトハウス、「一つの中国」支持をあらためて伝達

トランプ氏は蔡総統が当選を祝う儀礼的な目的で電話をかけてきたと語った(写真はトランプ氏との電話会談の際の蔡総統。今月2日) Image copyright Reuters
Image caption トランプ氏は蔡総統が当選を祝う儀礼的な目的で電話をかけてきたと語った(写真はトランプ氏との電話会談の際の蔡総統。今月2日)

米国のオバマ現政権は5日、中国に対して「一つの中国」政策を支持すると、あらためて伝えたと明らかにした。ドナルド・トランプ次期大統領が今月2日に台湾の蔡英文総統と電話会談したことを受けて、中国が抗議していた。

ホワイトハウスのジョシュ・アーネスト報道官は5日、トランプ氏の電話会談について、「何が目的なのか正確に特定するのは難しい」と述べた一方で、米国の台湾政策は「40年近く維持されてきており、平和と安定の推進と保持に眼目が置かれている」と述べた。

アーネスト報道官はさらに、「この政策を堅持することで米中関係は発展したし、もちろん台湾の人々にも利益をもたらした」と語った。

トランプ氏は電話会談の後、ツイッターで2回コメントし、中国の為替政策や南シナ海での人工島建設などを批判した。

トランプ氏は、電話が当選への祝辞を述べる儀礼的なものだったとして、軽く扱っている。

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トランプ氏のツイッター外交に中国当惑か

中国は台湾を一地方自治体に過ぎないと位置づけ、独立国としての体裁が台湾に与えられることが全くないようにしている。また、もし台湾が正式に独立を宣言した場合には武力行使もいとわないと警告している。

米国は1979年の中国との国交樹立を期に、台湾と断交しているが、中国が主張する台湾の領有権は認めていない。

外務省の陸慷報道局長は、米中関係は常に、双方が「ウィン・ウィン」になる形で扱われてきたと述べた。陸局長は、「このような良好な方向性を維持するためには、二国間関係の主な原則を守ることを基本に、双方が協力すべきだ」と語った。

中国共産党機関紙・人民日報の海外版は6日に論説を掲載し、「中国との意見相違をかき立てても米国内の問題は解決されず、トランプ次期政権の国内政策の推進を助けはしない」としたほか、「中米間の摩擦を刺激し、中米関係をかき乱すことも、『米国を再び偉大にする』助けにはならない」と述べた。

(英語記事 White House looks to reassure China after Trump-Taiwan call

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