シリア・アレッポ 住民ら3000人以上が退避

アレッポを出て反政府勢力支配地域に到着したバス(15日) Image copyright AFP
Image caption アレッポを出て反政府勢力支配地域に到着したバス(15日)

シリア北部の主要都市アレッポで15日、反政府勢力が支配する地域から住民3000人以上が退避した。国際赤十字委員会(ICRC)によると、民間人と戦闘員の退避が完了するには数日かかる見通しだという。

移動に使われたバスや救急車が出発した後、ICRCのシリアでの活動を統括するマリアン・ギャサー氏は、「子どもを含む約3000人の民間人と40人以上の負傷者を連れ出した」とし、「(反体制派が支配していた)東部にどのくらいの人が残っているのか誰も分からない。避難に何日もかかる可能性もある」と述べた。

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アレッポの戦い:2012~16

避難した人々は、反政府勢力が支配する近郊のイドリブ県内に移動する。退避は当初14日に始まる予定だったが、最初の停戦が破られたことで実施が遅れていた。

ロシアの後押しを受けたシリア政府軍は今週、アレッポ市内の反政府勢力が最後まで掌握していた地域のほぼすべてを制圧した。

バシャール・アル・アサド大統領にとっては大きな勝利を意味する。同大統領は、アレッポの「解放」と呼び、歴史が刻まれたと歓迎した。

ジョン・ケリー米国務長官は、アサド大統領による「虐殺以外の何物でもない」行為がアレッポであったと非難。ジュネーブでの和平交渉の席に再び付くよう求めた。

ケリー長官はワシントンで、「唯一残る疑問は、ロシアの支援を受けたシリアの政権がジュネーブに行き、建設的な交渉をする意思があるのかどうか、また同胞たちの虐殺を止める意思があるのかどうかだ」と語った。

シリアの国営メディアは、反政府勢力が退却する前に、自分たちの武器庫を爆破し、資料を破棄したと報じた。

ロシア国防省の「シリア対立勢力のロシア調停センター」は、シリア当局が、アレッポから退却するすべての武装勢力のメンバーの安全を保証したと述べた。

反政府勢力は、新たな停戦が15日午前3時(日本時間午後12時)に発効し、新たな合意がされたと確認した。

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Image caption アレッポ退避後に反政府勢力が支配するカーン・アル・アサル地方に到着した負傷者(15日)
Image caption シリア国内で各勢力が支配する地域(13日時点/薄紫:クルド人勢力、オレンジ:IS、緑:シリア政府軍、紫:反政府勢力)

(英語記事 Aleppo Syria battle: Evacuation of rebel-held east

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