オバマ米大統領、露サイバー攻撃への具体的措置を約束

ニューヨークの国連本部で(写真左からオバマ米大統領、プーチン露大統領、ラブロフ露外相、ケリー米国務長官、2015年撮影) Image copyright Reuters
Image caption ニューヨークの国連本部で(写真左からオバマ米大統領、プーチン露大統領、ラブロフ露外相、ケリー米国務長官、2015年撮影)

米大統領選に影響を及ぼそうとするサイバー攻撃に、ロシア首脳が直接関わっていたとの疑惑をめぐり、バラク・オバマ大統領は15日、具体的な措置を約束した。

オバマ大統領は米公共ラジオ、NPRのインタビューで、「行動を起こす必要がある」と述べた。

ロシア政府に対しては、民主党や、大統領選で敗北した同党候補ヒラリー・クリントン前国務長官の選挙運動を指揮したジョン・ポデスタ選対委員長の電子メールを流出させたサイバー攻撃に関わっていた疑いが出ている。ロシア政府は強く否定している。

ドナルド・トランプ次期米大統領も、疑惑を「ばかばかしい」と否定し、政治的動機が背景にあると指摘している。

米情報機関は、メールを流出させたハッカーとロシア首脳に直接的なつながりがあることを示す、かなり明確な証拠をつかんだとしている。

15日には、ホワイトハウスのジョシュ・アーネスト報道官が、サイバー攻撃にロシアのウラジーミル・プーチン大統領が関与していたと述べた。

その後、オバマ大統領が、「外国政府が我々の選挙の完全性に影響を及ぼそうとした時には、我々が行動を起こす必要があるのは明白だと思うし、我々が良いと考えるタイミングと場所で、そうする」と語った。

オバマ氏はさらに、「一部は公に見える形で行われるし、一部はそうでないだろう。プーチン氏は、我々がこの問題にどういう気持ちを抱いているかをよく知っている。私が直接彼に伝えたからだ」と述べた。

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Image caption ポデスタ選対委員長(写真右奥)のメールが不正なアクセスによって流出し、内部告発サイト「ウィキリークス」に掲載された

オバマ大統領の退任が来年1月20日に迫るなか、政府がどのような対応を予定しているのは、明確でない。

選挙戦が重要な局面に差し掛かるなかで、メールの流出は民主党にとって気まずいものだった。

米中央情報局(CIA)は、サイバー攻撃におけるロシアの動機が、大統領選でトランプ氏を優位にすることだったと結論付けた。しかし、詳しい根拠は明らかにされていない。

一方トランプ氏は、民主党が選挙の敗北の気まずさを隠すために、ロシアの関与をでっち上げたと主張している。

トランプ氏は、これまで長らくプーチン氏を称賛してきており、国務長官候補にプーチン氏と緊密な関係を築いているとされるエクソンモービルのレックス・ティラーソン会長兼最高経営責任者(CEO)を指名したことで、懸念が高まった。

トランプ氏は15日、「もしロシアまたは、ほかの誰かがハッキングしていたとしたら、なぜホワイトハウスはすぐ対応しなかったんだ? なぜヒラリー(・クリントン氏)が負けてから文句を言うのか」とツイッターでコメントした。

しかし、オバマ政権は今年10月に、ロシアが米国の選挙に介入するため政治関連ウェブサイトやメール・アカウントをハッキングしたと直接名指しして非難している。

(英語記事 Obama vows action against Russia over election hacks

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