ドイツ、テロ容疑で2人逮捕

トラック突入事件のあったブライトシャイト広場に、ろうそくや花が手向けられ、にわか仕立ての慰霊碑に(22日、ベルリン) Image copyright AP
Image caption トラック突入事件のあったブライトシャイト広場に、ろうそくや花が手向けられ、にわか仕立ての慰霊碑に(22日、ベルリン)

ドイツの警察は23日未明、オランダ国境に近いオーバーハウゼンのショッピングセンターで攻撃を計画していた疑いで、男2人を逮捕したと発表した。19日に12人が死亡したベルリンのトラック突入事件を受けて、ドイツでは厳重警戒が続いている。

警察によると、31歳と28歳はコソボ出身の兄弟で、デュッセルドルフの北にあるデュースブルクで拘束。オーバーハウゼン市内の「セントロ」ショッピングセンター攻撃計画があるという情報提供をもとに、容疑者を特定したという。ベルリンのクリスマス市攻撃との関連は不明。

ベルリンの事件については、連邦検察がアニス・アムリ容疑者(23)の指紋が犯行に使用されたトラックの車内から見つかったと発表。クリスマス市に突入したトラックを運転していたのは、アムリ容疑者だと判断していると検察報道官は話した。また、容疑者が一時期滞在していたベルリンやノルトライン=ヴェストファーレン州の複数の箇所で家宅捜索を実施したという。

アンゲラ・メルケル首相は、「素早い逮捕」を期待していると述べ、国内で「ほとんどの人がきわめて落ち着いて反応したことをとても誇らしく思う」とコメントした。

容疑者は2015年のドイツ入国以来、当局の監視下にあり、過激派勢力のいわゆる「イスラム国」(IS)支持者ともつながりがあったとされる。それだけに、ベルリンの事件発生について捜査当局の対応への批判も高まっていると、BBCのデミアン・マクギネス記者は指摘する。

ブライトシャイト広場のクリスマス市は22日、灯りを暗くして再開した。音楽の演奏は控えられている。死亡した12人のうち少なくとも6人はドイツ人で、ほかにイスラエル人とイタリア人、トラックのポーランド人運転手が死亡した。

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Image caption ブライトシャイト広場の周りには警備強化のためコンクリートブロックが設置された

欧州全域で国際指名手配された容疑者の家族は、出頭を呼び掛けている。

兄弟のアブデルカデル・アムリさんはチュニジアの自宅で報道陣に対して、「もし聞いているなら、家族のためにも出頭しろと言いたい。そうすればホッとする。容疑がかけられていることを本当にやったなら、罰を受けるべきだ」と述べた上で、「弟は絶対に無実だと確信している。家を出て行ったのは、経済的理由からだ。働いて家族を助けるためだ。(テロ)実行のために出かけて行ったわけじゃない」と強調した。

アブデルカデルさんのほか、もうひとりの兄弟ワリドさんも、容疑者が欧州でたびたび問題を起こしたと認め、イタリアで3年半の刑期を終えて出所したときには「考え方が以前とまるで変っていた」と話した。

ワリドさんは容疑者と10日前に話したばかりで、1月には帰省したいと話していたと明らかにした。「ここに戻って車を買って、事業を始めるための資金をためようとしていた。それが夢だった」。

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Image caption チュニジア・ウエスラティアの自宅でアムリ容疑者の写真を囲む家族

(英語記事 Germany arrests two on terror charges

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