オバマ氏、驚き涙するバイデン氏に「大統領自由勲章」

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Image caption 大統領自由勲章をバイデン氏に授けるオバマ氏。バイデン氏は、まったく知らされていなかったと話した。

バラク・オバマ米大統領は12日、ジョー・バイデン副大統領に文民に与えられる米国で最高の栄誉、「大統領自由勲章」を授けた。まったく知らされていなかったというバイデン氏は、驚き、涙を流しながら勲章を受けた。オバマ氏は「同胞のアメリカ人を信じ、国を愛し、生涯をかけて国に尽くしてきた」バイデン氏を称えた。

感極まった様子のバイデン氏をオバマ氏は「きょうだい」と呼び、バイデン氏を副大統領に選んだことは「自分にとってだけでなく、アメリカの人たちにとって最善の最善の選択だった」と称賛した。

オバマ氏は、バイデン氏に授けるのは「優等の」自由勲章だと説明。これは元ローマ法王ヨハネ・パウロ2世などごくわずかの人にしか与えられていないものだと話した。

バイデン副大統領は自分について、「素晴らしいことをする素晴らしい人の旅路の一部だった」と述べた。

「まったく気づいていなかった。今日ここに呼ばれたのは、ミシェルとジル(バイデン夫人)とバラクと幹部職員の何人かで、お互いに乾杯して、素晴らしい旅路だったと言うためだと思っていた」

「ミスター・プレジデント、僕がジルに頼っているとおっしゃったのはその通りですが、同じようにあなたと、この部屋にいる大勢に僕は頼ってきました」

「ミスター・プレジデント、本当にいろいろなことがあなたのおかげです。あなたの友情に感謝しています。あなたの家族に感謝しています」

「ミスター・プレジデント、心から出たものは心に入るというユダヤ教の言葉があります。あなたは私たちの心に忍び込んだ。家族全員が。そして私たちの心の中に住み続ける。まさかこんなことが起きるなんて」

「ミスター・プレジデント、僕は息する限り、あなたを支えます。うちの家族全員がそうです。そして分かってます。それはお互い様なんですよね」

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オバマ氏がバイデン氏にサプライズ 涙の表彰

正副大統領コンビとして過去にあまり例を見ないほどの親しい関係が、インターネットなどで「ブロマンス」(男性同士のロマンスにも似た熱い友情)と呼ばれていることを念頭に、オバマ氏はこれでインターネットは今一度、自分たちの「ブロマンス」をからかうことができると笑った。

確かにツイッターでは大勢がこの授賞式の様子を「ブロマンス」と呼んだが、同時に、自分たちもバイデン氏と同じように泣いているという投稿も多く見られた。

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Image caption 自分たちの「ブロマンス」をからかう、これが最後の機会だとオバマ氏

オバマ氏はさらに、バイデン氏のキャリアは国内外を問わず「終わりとは程遠い」と、今後もアメリカのために働き続けると強調した。

バイデン氏は退任後について、デラウェア大学とペンシルベニア大学で政策問題に関わり続ける方針を明らかにしている。また、2015年に長男ボーさんの命を奪ったがんとの闘いも続けていくと表明している。

副大統領は12日、1時間にわたり記者団のインタビューを受け、米情報機関を攻撃するドナルド・トランプ次期大統領を強く批判した。

「この国の国防における貴重な財産のひとつを、大統領が中傷するというのは、世界におけるこの国の地位を本当に非常に傷つけるものだと思う」とバイデン氏は記者団に述べた。

「特に現時点では、アメリカは何をやってるか分かっていないんだというロシアの主張の思うつぼだ」

その一方でバイデン氏は、自分の後任となるマイク・ペンス次期副大統領については大いに称賛し、どういう状況にはどう対応するのがいいか助言するメモを送ったと話した。

(英語記事 Tearful Joe Biden awarded freedom medal by Obama

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