米南部で猛烈な嵐と竜巻、19人が死亡

米南部の広い範囲が23日にかけて、激しい嵐や竜巻に見舞われ、少なくとも19人が死亡し、多数が負傷した。
荒天が東海岸に向かって北に移動するなか、気象当局は強風や雨、鉄砲水への注意を呼びかけた。
週末に起きた竜巻と嵐で、ミシシッピ州で4人が死亡、ジョージア州では15人が死亡した。
トランプ米大統領は、被災地域に対する連邦政府の支援を約束。「竜巻は容赦なく激しく強かった。人々はとてもひどい目に遭っているので、援助する」と述べた。
ジョージア州の緊急管理局によると、クック郡南部とブルックス、ドアティ、ベリエンの各郡で15人の死者が出ており、トレーラーハウス用駐車場のあるクック郡に被害は集中しているという。駐車場は竜巻に直撃されたもよう。
クック郡のティム・パービス検視官は、アデル町近くの多くのトレーラーハウスが22日の早朝までに「全壊」していたと語った。
パービス検視官によると、救助隊は、がれきの下敷きになっている可能性のある生存者の捜索を続けている。23日夜現在、住民が被災地域に戻る許可は出ていない。地域にあった約40軒のうち半分は倒壊したと同氏はみている。
ジョージア州のネイサン・ディール知事は声明文で、「嵐はジョージア州中南部の地域社会や家を破壊した。州は被災地の支援のため全力を尽くす」と述べた。
救助隊のデビー・バンブラッケル隊員は地元紙に対し、「トレーラーハウスは完全に崩れて、大勢を下敷きにした」と語った。「ブルドーザーが必要だ。トレーラーハウスはひっくり返っている」。
ブルックス郡のマイケル・ミラー検視官によると、竜巻とみられる突風がトレーラーハウスを近くの高速道路の中央まで約30メートルほど吹き飛ばし、2人が死亡したという。
米南部ではこのほか、サウスカロライナ州とフロリダ州で竜巻が発生したもよう。
(英語記事 US storms: At least 19 dead in Georgia and Mississippi)