米大統領報道官、大量の不正投票には「証拠がある」と主張 根拠示さず

不正投票があったとの主張は各方面から否定されている Image copyright Getty Images
Image caption 不正投票があったとの主張は各方面から否定されている

米ホワイトハウスは24日、ドナルド・トランプ大統領が昨年11月の大統領選で何百万もの不正投票があったと信じるのは、「研究と証拠」に基づいていると表明した。

ショーン・スパイサー大統領報道官は、トランプ氏が不正投票があったと「本当に信じている」と述べたが、根拠を提示すべきだとする記者団の求めには応じなかった。

トランプ大統領は、一般投票での民主党候補のヒラリー・クリントン氏の獲得票数がトランプ氏を上回ったのは、不正投票があったためだと繰り返し主張している。

しかし、不正投票が幅広く行われていたとの主張は各方面から否定されている。

スパイサー報道官は記者らに対し、「提示された研究や証拠に基づき、トランプ氏は考えを変えていない」と述べた。

トランプ氏は、23日夜に議会指導者らとの非公開の会合を開いた際に、300万~500万人の不法移民が非合法に投票していたと語った。

トランプ氏は昨年11月から同様の主張をしているが、根拠を示したことはない。

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Image caption トランプ大統領は昨年11月、「選挙人団で圧勝したし、何百万人もの不正投票を差し引けば、一般投票でも勝った」とツイートしていた

各方面で事実関係を調査した人々がトランプ氏の主張を否定しており、選挙戦の勝敗を決めたとされる重要州の選挙管理委員会の共和党関係者も、不正投票の証拠は見つからなかったとしている。

全米州務長官協会は24日、「我々の選挙手続きにおける制度的完全性」に確信を持っていると表明し、トランプ氏の主張を裏付ける証拠は見つかっていないとした。

ヒラリー・クリントン氏は、一般投票の獲得票数ではトランプ氏を300万票近く上回ったものの、激戦州でトランプ氏に敗北し、当選を阻まれた。

トランプ氏と議会指導者らとの会合の翌日、共和党議員らはトランプ氏をたしなめ、主張を繰り返さないよう促した。

リンジー・グレアム上院議員(サウスカロライナ州選出)は、トランプ氏の発言は「不適切」だとし、言及し続けるのを「やめるべきだ」と述べた。同議員は、トランプ氏が「ごまかしや不正がなければ自分が一般投票で負けるはずない、という考えにとらわれている」と語った。

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ポール・ライアン下院議長も、トランプ氏の主張には根拠がないと述べた。

ペンシルベニア州の共和党下院議員、チャーリー・デント氏は、トランプ氏が「統治という真剣な仕事に取り掛かるべきだ」と語った。

民主党のバーニー・サンダース議員(バーモント州選出)は、「ばかげている」とし、共和党の州知事らが「投票を抑圧するのを」トランプ氏が手助けすることになるのではないか、との懸念を示した。

(英語記事 Trump's voter fraud claim 'based on evidence'

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