トランプ米政権vs米国立公園 ツイッターで抵抗

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Image caption デスバレー米国立公園の公式アカウントもトランプ大統領批判に参加したもようだ

米バッドランズ国立公園の公式ツイッターアカウントが投稿した地球温暖化に関するツイートが削除されたのを機に、「非公式」アカウントが登場して政権批判を始めたほか、複数の国立公園の公式アカウントが次々と、気候変動のデータなどをツイートしている。気候変動などでっちあげだと主張するトランプ大統領に、国立公園の関係者たちがこぞって抵抗運動を開始したようにも見える。

国立公園局の公式ツイッターアカウントは20日、大統領就任式の直後に、観衆の人数がオバマ前大統領の就任式よりも少なかったと示す写真をリツイート。アカウントはしばらく非表示となった後、「昨日このアカウントから間違ってリツイートしたことを遺憾に思い、今後もこの国の公園の美しさと歴史を皆さんと共有していきたいと思います」とツイートした。

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24日には、サウスダコタ州にあるバッドランズ国立公園のアカウントが、「産業革命以降、海洋の酸化が3割進んでいる」、「現在の大気中の二酸化炭素量は過去65万年で最大」などと、気候変動に関するデータを相次ぎツイート。民主党全国委員会のアカウントが「#Resist(抵抗しよう)」というハッシュタグをつけてリツイートしたのを始め、大勢が共有したが、バッドランズ国立公園の連続ツイートは夕方には削除された。

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その後、「AltUSNatParkService(オルタナ米国立公園局)」というアカウントが登場。米国立公園の「非公式の『抵抗』チーム」を名乗るこのアカウントは、「公式アカウントを取り上げても、私たちの自由時間は取り上げられない!」と、政権批判を相次ぎツイートしている。

ゴールデンゲート国立公園の公式アカウントも24日、気候変動に関する米航空宇宙局(NASA)報告にリンクしながら、「2016年は3年連続して記録上最も暑い年だった」とツイートした。

さらに25日には、レッドウッズ国立公園の公式アカウントも気候変動についてツイート。樹木は二酸化炭素吸収源として役立つと説明し、「レッドウッド(セコイアの一種)を増やせば、#気候変動 も少なくなる」と書いた。

一方で、カリフォルニア州とネバダ州をまたがるデスバレー国立公園の公式アカウントは、第2次世界大戦中に日系米国人が公園内に強制収容されたとツイート。大統領について直接の言及はないものの、これはイスラム教徒の入国を禁止し、移民の入国を制限するというトランプ氏への抗議だと、大勢が受け止めている。

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Image caption 非公式の「オルタナ米国立公園局」アカウントは、「科学を無視して、イデオロギーと企業のテーマを追求する米国政府は、今と未来の人たちの世界を危険にさらす」とツイート

さらにAP通信によると、米環境保護庁(EPA)ではマスコミに対する箝口令(かんこうれい)が敷かれ、公式アカウントによる投稿が禁止されたという。

EPAのツイッターアカウントは就任式前日の19日を最後に、何も投稿していない。

一方で、「本当のEPAデータ」を名乗る「ActualEPAFacts」が登場し、「あの男は私たちの公式ツイッターを奪うことはできても、私たちの自由は決して奪わせない。EPAから非公式に抵抗中」とプロフィール欄に書いている。

ほかにも、森林局食品医薬品局NASA保健福祉省などの「非公式の抵抗勢力」を名乗るアカウントが次々と登場している。

(英語記事 More national parks appear to defy Trump on Twitter

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