ガンビアの新大統領が帰国 国民歓迎

ガンビア・バンジュルに到着したアダマ・バロウ新大統領(26日) Image copyright Reuters
Image caption ガンビア・バンジュールに到着したアダマ・バロウ新大統領(26日)

西アフリカのガンビアで26日、前大統領の亡命を受けて、アダマ・バロウ新大統領が亡命先から帰国した。首都バンジュールの空港に新大統領が降り立つと、待ち受けていた支持者たちが大歓声で歓迎した。

白い衣と帽子姿のバロウ新大統領は、重装備のセネガルとナイジェリアの兵士たちが近くで護衛する中で、飛行機から降りた。頭上では西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)加盟国の戦闘機が空を往復し、新大統領を警護した。

新大統領は空港でAP通信に対し、「今日の私はとても幸せな男だ。つらい日々はもう終わったと思う」と話した。

バロウ氏は、まずは内閣を任命するのが先決で、「それから次々に着手する」と述べた。

バンジュールで取材するBBCのウマル・フォファナ記者は、バロウ氏の帰国を見届けようと数千人が空港に押し入ろうとして、飛行機が着陸した途端に大歓声を上げたと話す。

空港の外の沿道にも支持者が並び、空港から離れる大統領の車列に手を振った。バロウ氏も車から支持者に手を振って応えていた。

隣国セネガルに亡命していたバロウ氏は昨年12月の大統領選で勝利したものの、政権を22年間握っていたヤヒヤ・ジャメ前大統領が退任を拒否。今月18日の任期満了後も居座っていたが、軍事介入を示唆する西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の仲介を受け、21日に退陣表明し、出国した

支持者のイブラヒマ・ガイエさんは、新大統領はジャメ前大統領とは「なにもかも違う」指導者になるはずだと話した。

「私たちは22年間、独裁の下で暮らしてきた。これからは、朝までに逮捕されるのではと心配しないで眠りにつける」

新大統領は、大統領公邸の安全性が確認されるまでは、自宅に滞在する。

バロウ氏は亡命先のセネガルのガンビア大使館で19日にすでに宣誓式を済ませているが、側近たちによると近く国立競技場で就任式が行われる予定。

西アフリカ担当のモハメド・イブン・チャンバス国連特使は、ガンビアの治安維持は国連の協力を表明している。

Image copyright Getty Images
Image caption 亡命先のセネガルを出発するバロウ大統領(左)をセネガルのマッキー・サル大統領が見送った(26日)
Image copyright AFP
Image caption ガンビアの公邸を警備するECOWAS兵(24日)

ジャメ前大統領は出国したものの、独自に動くジャメ派勢力がガンビアの軍や警備当局の内部に多数残っているという情報があるため、ECOWAS加盟国の多国籍部隊の兵士数千人が引き続きガンビア駐留を続けている。

バロウ新大統領はECOWAS部隊の駐留を今後6カ月継続するよう要請している。

ガンビア議会は、ジャメ前大統領による非常事態宣言を解除した。

Image copyright AFP
Image caption 有権者と話すバロウ氏

バロウ新大統領はガンビアが独立を獲得した1965年、ガンビアを構成する民族のひとつ、フラ人として生まれた。2000年代に英国留学し、警備員として働きながら学業を続けた後、2006年に帰国し、不動産業を設立した。

2016年10月には、人権尊重を掲げ7野党連合の代表として大統領選に出馬した。

イングランド・プレミアリーグサッカーのチーム、アーセナルのサポーター。敬けんなイスラム教徒で、2人の妻との間に子供が5人いるという情報もある。

(英語記事 Gambia's new President Adama Barrow arrives home

この話題についてさらに読む