米、北朝鮮めぐる中国の提案を否定

北朝鮮によるミサイル発射を伝える韓国のテレビ Image copyright AP
Image caption 北朝鮮によるミサイル発射を伝える韓国のテレビ

米国務省などは8日、米韓が合同軍事演習をやめる代わりに北朝鮮がミサイルや核開発の実験を停止するという、中国が今週行った提案について否定的な見解を示した。

国務省が、提案は「実施可能な取引ではない」としたほか、ニッキー・ヘイリー国連大使は北朝鮮が「合理的でない」と述べた。

国務省のマーク・トナー報道官は提案について、性質の違うもの同列に扱っていると指摘し、「我々の韓国との防衛協力と、国際法をあからさまに無視する北朝鮮の行動は、全く比較できない」と述べた。

一方で、トナー報道官は、北朝鮮について新たな戦略が必要だと認めた。「率直に言って、有意義な交渉に参加するよう北朝鮮に働きかけても、これまでの取り組みはどれもうまくいっていない」と述べ、「したがって、(交渉参加は)彼らの利益になると納得させ、説得する新たな方法を模索する必要がある」と語った。

Image copyright AFP
Image caption ヘイリー大使は、北朝鮮については「すべての選択肢がある」と述べた

北朝鮮は6日に、国連安全保障理事会の決議に違反する形で弾道ミサイル4発を発射させた。米国はこれを受け、韓国で地上配備型迎撃システム「終末高高度防衛(THAAD)」の配備を始めた。

国連安保理は8日、緊急会合を開き、北朝鮮のミサイル発射を従来以上に強く非難する声明を出した。安保理は、北朝鮮が「(地域を)ますます不安定化させる行動」を取っているとし、軍拡競争が起きる危険があると指摘した。

米国のヘイリー大使は記者団に対し、北朝鮮については「すべての選択肢がある」と述べた。同大使は一方で、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長について、「合理的な人物とやり取りしているのではない」と語った。

ヘイリー大使は、「金正恩がしていることは、信じがたく無責任な傲慢(ごうまん)さを表している」と述べた。

大使はさらに、韓国へのTHAAD配備は中国にとって脅威ではないという、従来の米国の立場をあらためて表明した。

THAADの強力なレーダーが中国軍の動きも監視できるとして、中国はTHAAD配備に反発している。

ヘイリー大使は、「北朝鮮の脅威に韓国が助けもなく直面するのを、放置などしない」と述べた。

日本と韓国も、北朝鮮と取引をするという中国の提案を拒否している。

(英語記事 US dismisses China proposal on N Korea military halt

この話題についてさらに読む