「膝をつけておけなかったのか」 暴行事件の原告に尋ねたカナダ判事、辞任

Robin Camp Image copyright Andrew Balfour/Federal Court of Canada

2014年の強姦裁判で原告に「どうして膝同士をつけておけなかったのか」と尋ねたカナダの裁判官が9日、辞意を表明した。ジョディ・ウィルソン=レイボルド法相は辞任を受け入れた。

アルバータ州連邦裁判所のロビン・キャンプ判事は2014年、強姦事件裁判の原告となった19歳の女性に「どうして膝同士をつけておけなかったのか」と尋ねたほか、「苦痛とセックスは時に、一緒のこともある」と公判中に述べた。さらに被害届を出した原告を「被疑者」と呼ぶこともあった。

女性は、カルガリーの民家で開かれたパーティーの最中、トイレの洗面台の上で強姦されたと訴えていた。被告に対しては再審が行われ、今年1月に2度目の無罪判決が出た。

キャンプ判事の発言は激しく非難され、性的暴力の被害者や、被害者の支援団体などから厳しく批判された。

カナダの司法審査会は、判事の行動が司法に対する市民の信頼を著しく損ねたと批判する調査報告書を公表し、解任を求めた。

報告書は公判中の判事の行動が「司法の役割の公平、高潔、独立性をあまりに深刻に破壊するものだったため、この判事が裁判官としての職務を執行できないほどに市民の信頼を損ねた」と見解を示した。

さらに審査会は判事が原告を「見下し、嘲笑し、侮辱するような」態度で、原告に話しかけることもあったと結論した。

キャンプ判事はこれまで、留任を希望し、発言を謝罪。審査会には必要な教育を受けたと主張していた。

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Image caption アルバータ州エドモントンの裁判所

ジョディ・ウィルソン=レイボルド法相は9日、キャンプ判事が適切な手続きで審査を受けたことに自信を示し、10日付で辞任するという判断を受け入れたと発表した。

「性的暴行や性別が原因の暴力は、いかなる形でも受け入れられない。私たちは今後も、被害者を支援し続ける」とウィルソン=レイボルド氏は述べた。

(英語記事 Judge who told complainant to 'keep your knees together' resigns

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