機内でうとうとしていたら……女性の電池式ヘッドフォン「爆発」

ヘッドホンの爆発で女性は顔が煤だらけになり、手にやけどを負った Image copyright Australian Transport Safety Bureau
Image caption ヘッドホンの爆発で女性は顔が煤だらけになり、手にやけどを負った

オーストラリアの運輸安全当局は15日、旅客機内で女性が使用していた電池式ヘッドフォンが爆発したと発表し、注意喚起した。

豪運輸安全局(ATSB)によると、北京発メルボルン行の旅客機でヘッドフォンをしたままうとうとと眠っていた女性が、爆発音で目を覚ました。急ぎ外したヘッドフォンは火花を散らせて発火し、溶け始めていたという。

爆発のせいで女性は手にやけどをし、顔は煤で黒くなった。女性はATSBに、音楽を聴いていたと話したという。ATSBは女性を匿名のまま、事実関係を公表した。

ATSBによると女性は、「自分の顔をパッとつかんだせいでヘッドフォンが首の周りにぐるりと回ってしまった。焼けている感じが続いたので、ヘッドフォンをつかんで床に投げ捨てた。火花を散らしていて、少し炎も上がっていた」と話した。

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複数の乗務員が助けに駆け寄り、最終的にはヘッドフォンにバケツの水をかけて火を消した。その時点で電池とプラスチックの表面はすでに溶けて、床に張り付いていたという。

「飛行機が目的地に着くまで、乗客は溶けたプラスチックや焼けた電子部品、焼けた髪の毛の臭いに耐えなくてはならなかった」とATSBは報告書で説明。

どの会社のヘッドフォンかは明らかにしていないが、おそらくリチウムイオン電池の問題が原因ではないかとATSBは指摘している。

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Image caption サムスンの「ギャラクシーノート7」も昨年、発火報告が相次ぎ、製造打ち切りになった

ATSBは、電池や電池パックの安全な携行についてガイドラインを発表し、「電池を使う製品の種類が増えるに伴い、機内で問題が起きる可能性も増える」と指摘している。

近年ではリチウムイオン電池を原因とした機内トラブルが相次いでいる。昨年はシドニーで離陸直前の機内手荷物から煙が出ていたため、出発が中止されたこともある。手荷物内のリチウムイオン電池が発火したのが原因だった。

ATSBによると、動く座席の下でつぶされた電子端末から煙が出たという米国の事例もあるという。

昨年9月にはサムスン製「ギャラクシーノート7」の発火報告が相次ぎ、これも電池に問題があると判明。サムスンは結局、製造を打ち切った。

(英語記事 Mid-flight slumber cut short by exploding headphones

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