トランプ米大統領の「盗聴」主張、上院情報委も否定

  • 2017年03月17日
トランプ氏はオバマ氏が自分を盗聴していたと主張するものの、証拠を示していない Image copyright Getty Images
Image caption トランプ氏はオバマ氏が自分を盗聴していたと主張するものの、証拠を示していない

ドナルド・トランプ米大統領が、大統領選中に当時のバラク・オバマ大統領にトランプ・タワーを盗聴されたと主張している問題で、米上院情報委員会は16日、米政府が選挙前も選挙後もそのような監視活動をしていた様子はないという判断を公表した。

上院情報委員会のリチャード・バー委員長(共和党)は、電話が盗聴されていたというトランプ氏の主張を否定した。バー氏はマーク・ワーナー副委員長(民主党)との共同声明で、「2016年選挙の投票日の前後に米政府のいかなる部分も、トランプ・タワーを監視していたという様子はうかがえない」と発表した。

これに先立ちポール・ライアン下院議長(共和党)も同日、「そのような盗聴活動はなかった」と言明している。

しかしショーン・スパイサー大統領報道官は、トランプ氏は主張を曲げるつもりはないと定例会見で話した。上院情報委の報告については、「調査結果ではない」と反論した。

スパイサー報道官はその上で、内容の裏付けがとれていないフォックス・ニュース報道の内容を、時間を割いて繰り返した。フォックス・ニュースは、オバマ氏が英政府通信本部(GCHQ)にトランプ氏の監視・盗聴を依頼したと伝えていたが、GCHQはこれについてすでに「まったく馬鹿げている。無視すべきだ」と報道官が一蹴している。

下院情報委員会のデビン・ヌネズ委員長(共和党)が15日、「トランプ・タワーに対する盗聴が実際にあったとは思わない」と言明している。

しかしトランプ氏は15日夜放送のフォックス・ニュースのインタビューで、「盗聴にはたくさんの色々なものが含まれる。今後2週間の間に色々と、とても興味深い内容のことが表に出てくることになる」と話した。

報道陣はホワイトハウスに対して、大統領の主張の根拠を提示するよう繰り返し要請しているが、政府はこれまでのところ何も示していない。

トランプ氏の主張する盗聴についてこれまで証拠が何もないと否定しているのは、次の人たち――。

・バラク・オバマ前米大統領

・ジェイムズ・コーミー連邦捜査局(FBI)長官

・ジェイムズ・クラッパー前国家情報長官

・ジョン・ブレナン前中央情報局(CIA)長官

・デビン・ヌネズ下院情報委員会委員長(共和党)

・ジョン・マケイン上院議員(共和党、上院軍事委員会委員長)

・ポール・ライアン下院議長(共和党)

・デニス・マクドノウ前大統領首席補佐官

・リチャード・バー上院情報委員会委員長(共和党)

(英語記事 Senate intelligence panel rejects Trump wiretap claim

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