北アイルランド前副首相が死去 元IRA司令官

マクギネス氏は北アイルランドの副首相を10年間務めた Image copyright Press Eye
Image caption マクギネス氏は北アイルランドの副首相を10年間務めた

北アイルランドの副首相を今年1月まで務めていたマーティン・マクギネス氏が20日深夜、死去した。66歳だった。

死因は明らかになっていないが、珍しい心臓疾患を患っていたとされる。

マクギネス氏は、反英テロを行ったカトリック系過激組織アイルランド共和軍(IRA)の司令官だったが、1998年の和平合意を受けて平和的な活動に転じ、自治政府に参加した。

2007年には副首相に就任。プロテスタント系民主統一党(DUP)の歴代指導者、イアン・ペイズリー、ピーター・ロビンソン、アーリーン・フォスター各氏と協力関係を築いた。

お使いの端末ではメディアプレイバックはご利用になれません
武力闘争から和平の担い手へ 北アイルランドの前副首相死去

マクギネス氏は今年1月、DUPのエネルギー政策に抗議し副首相を辞任。今月初めに実施された自治政府議会選挙のきっかけを作った。

マクギネス氏が所属していたシン・フェイン党のジェリー・アダムズ党首は、「マーティンは人生のあらゆる時期に、素晴らしい決断力、尊厳、謙虚さを見せた。それは短い闘病生活でも変わらなかった」と述べた。

「熱烈なリパブリカン(共和国主義者)で、平和と和解、また国の再統一に疲れを知らず取り組んだ。しかし何よりも、彼は家族と(地元)デリーの人々を愛し、その両方をとてつもなく誇らく思っていた」

Image copyright Pacemaker
Image caption 2012年にエリザベス女王と握手するマクギネス氏。同氏の政治活動にとって「地殻変動」的な出来事だとされた

テリーザ・メイ英首相は、マクギネス氏が「人生の前半で選んだ道を容認することは」決してないが、「共和国運動を暴力から引き離すなかで決定的な役割を果たした」と評価。「それに伴い、北アイルランドが紛争から平和へと至る道のりで、不可欠で歴史的な貢献をした」と述べた。

(英語記事 Martin McGuinness, former Sinn Féin leader, dies aged 66

この話題についてさらに読む