「彼女をつかめ」 男性の名字、ナンバープレートでは「問題あり過ぎ」と

The Nova Scotia government told Lorne Grabher that his name was too offensive to put on a license plate. Image copyright Yvonne Colbert/CBC

一部の国では、自分の名前や好きな言葉を車のナンバープレートにすることができる。カナダもそのひとつだが、自分の名字をナンバープレートにしていた男性が、名前に問題がありすぎると使用を禁止されてしまった。

ノバスコシア州に住むローン・グラバー(Grabher)さんは、名字をナンバープレートにして25年前から使っていた。しかし更新を申請したところ、昨年12月にいきなり却下の手紙を州運輸局から受け取った。

同州運輸局は、カナダ放送協会(CBC)の取材に対して、グラブハーさんのナンバープレートが「女性への暴力」を象徴するものと誤解されかねないからだと説明した。

グラバーさんによると、自分の姓はドイツ系で、父親の65歳の誕生日に名前入りのナンバープレートを購入した。父親が亡くなった後、自分でプレートを使い始めたという。

「GRABHER」は「GRAB HER」、つまり「彼女をつかめ」、女性の体を無理やりつかめという意味にも読める。

「誰かに不快だと言われたことなど、一度もない」 グラバーさんはCBCニュースにこう話した。

「(プレートを)見た人が、『これって本当?』と聞いてくることはある。聞かれればこちらは、『ええ』と答える。『おたくの名字なんですか?』と続けて聞いてくるので、『ええ』と僕は答える。すると向こうは決まって、くすくすっと笑う。それだけです」

グラバーさんは、州当局がいきなりナンバープレートを使用禁止にしたのは、ドナルド・トランプ米大統領のわいせつ発言のせいだと考えている。

昨年の米大統領選の終盤で、トランプ氏がかつてわいせつな表現を使って女性器を「つかむ」と発言したビデオが浮上。女性の権利団体をはじめ大勢が強く非難し、トランプ氏は謝罪した。

ノバスコシア州の車両登録規則は、他人を不愉快にさせる、あるいは悪趣味だなどと当局が判断する場合、名前の使用を却下することができると定めている。同州は現在、約3100の名前のナンバープレート使用を禁止している。

(英語記事 Man's surname deemed 'too offensive' for car number plate

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