米ユナイテッド航空、乗客を引きずりおろし

米ユナイテッド航空機内から航空治安当局に引きずりおろされる男性。乗客のジェイス・D・アンスパックさん撮影。 Image copyright Jayse D. Anspach/Twitter
Image caption 米ユナイテッド航空機内から航空治安当局に引きずりおろされる男性。乗客のジェイス・D・アンスパックさん撮影。

米シカゴで9日夜、シカゴ発ケンタッキー州ルイビル行のユナイテッド航空3411便で、アジア系の男性乗客が航空治安当局の係官に無理やり引きずりおろされる様子の映像が、インターネットに投稿された。

機内で複数の乗客が撮影した映像には、乗客が乱暴に席から引きずり出され、口から血を流しながら通路を引きずられていく様子が映っている。

ユナイテッド航空は最高経営責任者(CEOし、事実関係を調査すると述べた。オスカー・ムニョスCEOは、「ユナイテッドの全員が困惑し動揺しています。乗客を振り替えなくてはならなかったことを謝罪します」、「喫緊に当局と協力し、事実関係を詳細に調査する」と表明している。

ムニョスCEOはさらに、「この乗客と直接話をして、問題にさらに対応して解決するため、男性に連絡をとっている」と書いた。

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ユナイテッド航空はBBCの取材に対して、「シカゴ発ルイビル行の3411便はオーバーブッキング状態だった」、「(別便への振り替えに応じる)ボランティアを探したが、乗客の1人が自発的に降りることを拒否したため、当局をゲートに呼んだ」と回答した。

ユナイテッド航空に呼ばれて男性を引きずりおろした航空治安当局の係官3人のうち、シカゴ航空局は1人について「停職扱い」にしたと発表。係官の行動は「もちろん、航空局が容認するものではない」と表明したほか、「我々の通常手続きの基準に見合っていない」ため、事実関係を調査すると述べた。

複数ある乗客撮影ビデオのうち、ジェイス・D・アンスパックさんが撮影した長さ50秒の映像は、9日にツイッターに投稿して以来、1万6000回以上、リツイートで共有された。

アンスパックさんは、「ユナイテッドはオーバーブッキングして乗客4人に自主的に別便への振り替えに応じてほしいと言っていた。翌日に勤務地にいなくてはならない社員のために。誰も志願しなかったので、ユナイテッドが代わりに選んだ。アジア系のお医者さんとその妻を選んだ」とツイートした。

「お医者さんは次の日、病院で働く必要があったから、振り替えを拒否した」のだとアンスパックさんは説明。さらに「10分後、お医者さんは血だらけの顔で機内に走って戻ってきて、後方の柱にしがみついて『帰らなきゃならないんだ、帰らなきゃならないんだ』と繰り返していた」という。

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米ユナイテッド航空、男性乗客を無理やり引きずりおろし

別の乗客のオードラ・D・ブリッジスさんも、一部始終の映像をフェイスブックに投稿。このビデオは40万回以上、再生されている。

ブリッジスさんは「このビデオを共有して。私たちはこのフライトに乗ってるんです。ユナイテッド航空がオーバーブッキングした」と書いた。

「待機中のクルーが座れるよう、適当に乗客を選んで降ろさせた」

「この男の人はお医者さんで、朝には病院にいなきゃならない。だから降りたくなかったんです。私たちみんな動揺して震えてる。本当にひどい」

Image copyright Tyler Bridges/Twitter
Image caption 医師と思われる男性は座席から引きずりおろされた

この件についてソーシャルメディアには怒りの声が大量に書き込まれている。

「本当に頭にくる」というコメントや、「こんな扱いを受けるなんて、ひどい。もう絶対にユナイテッドには乗らない」という意見もあった

一方で、詳細がよく分からないという意見もあった。

この投稿者は「絶対に何か事情があるはずだ」、「オーバーブッキング状態になったら、航空会社はふつう、フライト変更やスタンドバイに応じてくれる乗客に無料バウチャーを提供するものだし、それに飛びつく客が何人かはいるものだ。旅程に余裕があれば」、「だから今回のこの事態は、ビデオでうかがえる以上の何かが絶対にあるはずだ」と書いている。

(英語記事 United Airlines: Passenger forcibly removed from flight

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