シリア避難民乗せたバスへの車爆弾 死者126人のうち68人が子供

爆弾攻撃を受けたバスには反政府勢力に包囲された政府側の町の住民が乗っていた Image copyright AFP
Image caption 爆弾攻撃を受けたバスには反政府勢力に包囲された政府側の町の住民が乗っていた

シリア北部のアレッポで15日、反政府勢力の包囲下にある町からシリア政府軍の支配地域に移動する住民を乗せたバスの車列近くで自動車に積まれた爆弾が爆発した。活動家らによると、死亡した126人のうち少なくとも68人が子供だった。

英国に拠点を置くシリア人権監視団によると、政府支配地域から避難する住民の少なくとも109人のほか、援助活動家や反政府勢力の戦闘員が死亡した。

人権監視団によると、さらに多くの人々が負傷した。

反政府勢力の支配地域で車列が通行許可を待っていた際に起きた爆発で、バスは大破。自動車が燃え、多くの死体が散乱した。

一方、首都ダマスカスでは砲撃で数人が死亡。犠牲者の大半は子供だった。政府寄りのメディアによると、同市中心部のウマイヤド広場近くに少なくとも3発の砲弾が打ち込まれた。国営テレビは「テロリスト」による仕業だと報じた。

15日に爆弾攻撃を受けた避難民たちは、2015年3月以来、反政府勢力やアルカイダとつながりがあるイスラム教スンニ派の聖戦主義者らに包囲されているシーア派が多数を占める政府支配地域の町フォアとケフラヤから退避しようとしていた。

現時点で、爆弾攻撃の犯行を認める声明を出した組織はない。

ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王はイースター(復活祭)のメッセ―ジで、今回の爆発について「逃げようとしている難民に対する恥ずべき攻撃だ」と語った。法王はさらに、「恐怖と死が生み出され続ける戦争でひどく苦しむ、愛するシリアの市民を助け救出しようとする人々の努力が継続できますように」と述べた。

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Image caption 政府支配下のアレッポで手当てを受ける子供たち(15日)

爆発は、避難民が乗ったバスの車列がアレッポの西にあるラシディンで検問所の通過を待っていた現地時間15日午後3時30分ごろに起きた。BBCのリナ・シンジャブ中東特派員によると、食料を積んだ車が到着し、配られたポテトチップに子供たちが群がっていた時だったという。

シンジャブ記者は爆発した車が政府の許可なく車列に近づくことができた理由は明らかでないと語った。

一方、政府が主張するように、反政府勢力が爆発に関わっていたことを示す証拠もないという。ほかの町で反政府勢力側の住民が退避しようとしているなかで、このような攻撃を実施することが反政府勢力を利するとは限らないためだ。

いわゆる「4市」合意で、包囲下にある双方の多数の住民の避難させることが決まっている。合意は、フォアとケフラヤのほか、反政府勢力の支配下にあるダマスカスに近いマダヤとザバダニを対象としている。

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Image caption 政府側の住民が反政府勢力によって警護されるなかで爆発は起きた

(英語記事 Syria war: 'At least 68 children among 126 killed' in bus bombing

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