北朝鮮、米国人男性を拘束 4人目

拘束されたキム・ハクソンさんは、平壌科学技術大学に勤務していたとされる(写真は同大学のウェブサイトから) Image copyright PUST
Image caption 拘束されたキム・ハクソンさんは、平壌科学技術大学に勤務していたとされる(写真は同大学のウェブサイトから)

北朝鮮は6日、平壌科学技術大学に勤務するキム・ハクソンという名前の米国人男性を国家に対する「敵対的行為」の容疑で拘束したと発表した。北朝鮮が拘束した米国人はこれで4人となる。

北朝鮮は先月下旬に、平壌科学技術大学に教授として招聘(しょうへい)されていたキム・サンドクさんを拘束したほか、昨年には米国人学生のオットー・ワームビア受刑者と韓国系米国人のキム・ドンチョル受刑者に労働教化刑を言い渡している。

米国は北朝鮮が拘束した米国人を人質にしていると非難している。

北朝鮮の国営朝鮮中央通信は、「所轄の機関」がキム・ハクソンさんの容疑に関する「詳細な捜査を実施している」としたが、詳しい内容は明らかにしていない。

米国の国務省は「北朝鮮で米国人が拘束されたことは把握している」とした上で、仲介役を果たすスウェーデン大使館と連絡を取ると述べた。

ロイター通信によると、自らをキリスト教の宣教師だと名乗っていたキム・ハクソンさんは、平壌科学技術大学で実験的な農業を始めるつもりだとインターネットに投稿していた。

平壌科学技術大学では主に北朝鮮のエリート層の子女が教育を受けている。2010年に創設され、運営資金の大半は米国と韓国のキリスト教慈善団体が拠出している。大学では複数の外国人が教えているとみられる。

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Image caption 韓国系米国人のキム・ドンチョル受刑者(写真)に対しては昨年、10年の労働教化刑が言い渡された

北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐって米国と北朝鮮の間で緊張が高まるなかで、今回の拘束は起きた。

北朝鮮が6回目となる核実験の準備を整えているとされる一方で、米国は原子力空母カール・ビンソンを中心とする打撃群を朝鮮半島付近に派遣し、北朝鮮の核開発をやめさせると主張している。

今月5日に北朝鮮は、米国と韓国の工作員が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の暗殺を図ったと非難。米韓両政府はこれに反応していないが、専門家らは北朝鮮の主張の信憑(しんぴょう)性は低いと考えている。

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Image caption 米国人学生のオットー・ワームビア受刑者(写真中央)は2016年1月に逮捕された

(英語記事 North Korea 'detains US citizen Kim Hak-song'

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