トランプ氏はFBI前長官との会話を録音? ならば提出をと議会幹部

トランプ氏は9日、連邦捜査局(FBI)のジェイムズ・コーミー長官(56)をいきなり解任した。写真は4月25日、ホワイトハウスで Image copyright Reuters
Image caption トランプ氏は9日、連邦捜査局(FBI)のジェイムズ・コーミー長官(56)をいきなり解任した。写真は4月25日、ホワイトハウスで

米連邦捜査局(FBI)のジェイムズ・コーミー前長官を9日にいきなり解任したドナルド・トランプ米大統領が、コーミー氏との電話のやりとりを録音していたかのような内容で、コーミー氏を「脅した」ともとれるツイートをしていた問題で、連邦議会の重鎮たちは、録音したなら議会に提出するよう呼びかけている。

民主党幹部のチャールズ・シューマー上院院内総務は、ホワイトハウスで会話を録音したなら、それを破棄することは法律違反だと警告した。

共和党幹部のリンジー・グレアム上院議員は、録音が存在するのかどうかホワイトハウスは「明確にしなくては」ならないと述べた。

トランプ氏は12日、「ジェイムズ・コーミーは、マスコミにリークしはじめる前に、僕との会話の『テープ』がないよう願っていた方がいい」とツイートした

録音の存在について、ホワイトハウスは認めも否定もしていない。

シューマー議員はさらに、コーミー氏率いるFBIが着手していた大統領選へのロシア介入疑惑の捜査について、特別検察官が指名されない限り、上院の民主党議員は承認採決に応じない可能性があると警告した。

トランプ氏は、大統領選で自分を有利にするためロシア情報当局と自分の選対幹部が結託していた事実などないと、一貫して反発。コーミー氏は3回にわたり自分に、自分は捜査対象でないと保証していたと米テレビの取材に答えている

解任理由についてホワイトハウスは当初、ヒラリー・クリントン氏のメール問題捜査での対応について司法省の提言に従ったと説明していたが、トランプ氏は、コーミー氏の働きぶりが良くなかったから、自分で決めたと話している。

民主党は、ロシア疑惑へのFBI捜査を妨害することが目的だったのではないかと大統領を非難している。

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FBI長官解任 ホワイトハウスと大統領の説明が矛盾

シューマー議員は米CNNに対して、録音が存在するなら「大統領はただちに提出するべきだ。破壊すれば、法に触れることになる」と発言。「録音がないならば、ミスリードしたことについて、ジム・コーミーと米国民に謝罪するべきだ」。

グレアム議員は米NBCに対して、トランプ氏のツイートは「不適切」だったと指摘。大統領は介入をやめて捜査の進展に任せるべきだと述べた。

「テープについて軽口を叩くべきではない。(コーミー氏との)会話のテープがあるなら、提出する必要がある」とグレアム議員は強調した。

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Image caption 民主党のシューマー議員(左)と共和党のグレアム議員は、会話の録音があるなら提出するよう求めている

一方で、トランプ大統領は今週後半にもコーミー氏の後任を指名する可能性があると述べている。

複数報道によると、11人が検討されており、ジェフ・セッションズ司法長官が13日に面接を開始したという。

候補として名前が挙がっているのは、アンドリュー・マケイブFBI長官代行、ニューヨーク控訴裁のマイケル・ガーシア判事、ジョン・コーニン上院議員(共和党、テキサス州選出)、アリス・フィッシャー元司法次官など。

(英語記事 Comey sacking: Trump urged to hand over any tapes

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