マニラのカジノ銃撃 30人以上の遺体発見

銃撃事件のあったリゾーツ・ワールド・マニラの周りは警察によって立ち入り禁止に(2日、マニラ) Image copyright EPA
Image caption 銃撃事件のあったリゾーツ・ワールド・マニラの周りは警察によって立ち入り禁止に(2日、マニラ)

フィリピンの首都マニラにある複合カジノ・ホテル施設で2日早朝、発砲事件が起きた。現場からは、少なくとも36人の遺体が発見された。

調べによると、リゾーツ・ワールド・マニラのカジノで2日早朝、男が乱射し始めた。男は後に焼身自殺したとされる。国籍はまだ不明。

捜査筋はBBCに対して、男がカジノのゲーム台に相次いで放火したため、有害な煙が大量に発生したと説明。犠牲者のほとんどは、おの煙を吸い込んで死亡したという。さらに50人以上がけがで病院に搬送された。

事件発生を受けて、カジノのある建物は封鎖された。当局は当初、死傷者はいないと述べたが、実行犯の遺体を回収した後、建物内をあらためて調べて初めて、大勢の遺体を発見したもよう。

捜査当局は、事件は強盗未遂でテロ関連ではないと主張している。一方で、過激派勢力のいわゆる「イスラム国」(IS)は、犯行声明を出した。

事件の推移

男は真夜中過ぎにカジノに入り、アサルトライフルで発砲を開始した。名前はまだ明らかになっていない。

南部地区警察のトマス・アポリナリオ警視はBBCに、男がカジノにいた人たちではなく上に向かって発砲したと話した。銃創のある遺体はまだ見つかっていないという。

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Image caption カジノの防犯カメラが捉えた銃撃犯の様子

調べによると、男はさらに複数のゲーム台に放火し、バックパックに1億1300万フィリピンペソ(約2.5億円)相当のチップを詰め込んだ。その後、バックパックを放置して施設内のホテル部分に逃げ込み、宿泊用の部屋に入った。

ロナルド・デラ・ロサ警視庁長官は2日、「ベッドで横になり、厚い毛布をかぶり、毛布にガソリンをかけ、自分に火をつけたと思われる」と話した。

リゾーツ・ワールド・マニラは声明で、男が自分に火をつけた上に銃で自分を撃ち、現地時間午前7時(日本時間午前8時)ごろに遺体で発見されたと発表した。

男の身元は

警察は黒い服を着て銃を持つ男の、防犯カメラ画像を公開した。

一部の現地メディアと当局者は、男が英語を上手に話していたことから外国人の可能性があると推測していた。当初の報道では、白人のようだたと伝えられた。

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Image caption 乱射事件を受けて、消防隊員が建物の窓を壊して明けた(2日早朝)

しかしアポリナリオ警視はBBCに、実行犯の国籍はまだ確認していないと話した。

捜査当局は報道陣に、男が「精神的に錯乱」している様子だったと話した。リゾーツ・ワールド・マニラは銃撃事件について、「頭がおかしい臆病者の行為だ」と述べた。

(英語記事 Resorts World Manila: At least 36 bodies found at casino complex