米司法長官、ロシア大使との秘密会談を否定 上院公聴会

ジェフ・セッションズ司法長官 Image copyright Getty Images
Image caption ジェフ・セッションズ司法長官

ジェフ・セッションズ米司法長官は13日、上院情報委員会の公聴会に出席し、ロシアの駐米大使とワシントンのホテルで秘密裏に会談したことはないと証言した。長官はさらに、自分がロシア政府と結託していたという疑惑は「とんでもない、憎むべき嘘」だと強く非難し、「下卑た嘘の疑惑」に対して自分の名誉を守るつもりだと表明した。

上院情報委員会の公聴会で宣誓したセッションズ長官は、ドナルド・トランプ大統領との会話内容を繰り返し質問されたものの、回答を繰り返し拒否した。

米司法捜査機関のトップに立つセッションズ長官は、昨年の大統領選にロシア政府が介入したという疑惑について、機密内容の説明を受けたことはないと宣誓証言した。

セッションズ氏は選挙戦中にトランプ陣営の選挙参謀の一人だったが、選挙中にロシア政府関係者と会談したことはないと強く否定した。

「米国の選挙や選挙運動に関して、ロシアその他の外国政府関係者と、いかなる介入についても、会ったり話し合ったりしたことはない」とセッションズ氏は証言した。

セッションズ長官は、ロシアのセルゲイ・キスリャク駐米大使とは2度会ったことがあると認めた。しかし、複数の米報道が指摘するように、昨年4月末にワシントンのメイフェア・ホテルで開かれたトランプ候補(当時)の外交政策発表イベントで、大使と会ったかは覚えていないと証言した。

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セッションズ米司法長官「違反していない」 上院公聴会

司法長官は今年3月、ロシア疑惑に関する捜査から身を引くと発表した。これにトランプ氏が怒ったため辞任を申し出ていたという最近の報道についても、長官は否定し、自分の職務遂行を妨げることは誰にもできないと述べた。

上院情報委員会は、ロシア当局が大統領選に介入しトランプ陣営と結託していたとされる疑惑について調べている。ほかにも複数の議会委員会や特別検察官がこの問題について調べている。

同じ情報情報委では8日、連邦捜査局(FBI)長官の職を5月に解かれたジェイムズ・コーミー氏が宣誓証言し、ロシアの介入は「本物で深刻」だと強調。自分が解任されたのは、FBIのロシア疑惑捜査に影響を与えるためだと理解していると証言した。

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Image caption 上院情報委でセッションズ司法長官(手前中央の後ろ姿)に質問する上院議員たち(13日)

情報委のマーク・ワーナー副委員長(民主党)は、コーミー前FBI長官解任との関わりについて重ねて質問した。これに対してセッションズ氏は、大統領がコーミー氏を解任するまで、コーミー氏の仕事ぶりについて本人と話したことはないと証言した。司法長官はFBI長官の直接の上司にあたる。

ただし、大統領がホワイトハウスで人払いをして自分と一対一になったのはとても居心地が悪く、そのようにセッションズ氏に伝えたとコーミー氏が証言した内容については、セッションズ氏も、コーミー氏からそのように言われたと認めた。

大統領との会話内容について聞かれるたびに、セッションズ氏が、「司法省の伝統」でそのような内容は明らかにしないのだと繰り返したため、複数の民主党議員が不快感を示した。同様に7日にも同じ上院公聴会で、2人の情報機関トップが繰り返し証言を拒否している。

BBCのアンソニー・ザーチャー北米担当記者は、宣誓下にあるセッションズ長官が「覚えていない」、「記憶にない」を繰り返して確答を避けたと指摘。同長官はまた、大統領との会話内容を聞かれると、質問内容を大統領が検討する猶予を与えたいと述べて、回答しなかった。

(英語記事 Jeff Sessions denies secret meeting with Russia envoy

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