横転したタンクローリー炎上で少なくとも150人死亡 パキスタン

タンクローリーの炎上現場には焼け焦げたバイクや乗用車の残骸が残された(25日) Image copyright EPA
Image caption タンクローリーの炎上現場には焼け焦げたバイクや乗用車の残骸が残された(25日)

パキスタン東部バハワルプルで25日、石油を積んだタンクローリーが横転した後に炎上した。現地当局によると、少なくとも150人が死亡した。死者数はさらに増える恐れがあるという。

タンクローリーは急なカーブを回ろうとしているところでタイヤが破裂したとされている。出火時には、横転した斜体からこぼれ出た石油を集めようとする周辺住民らが集まっていたとの情報もある。

救急隊員の一人はBBCに対して、通行人がたばこに火をつけたのを機にタンクローリーが炎上したと話した。

「それまではささいな事故だったものが、大火事になってしまった」とジャム・サジャドさんはBBCに話した。

パキスタン国営通信APPによると、ロンドン訪問中のナワズ・シャリフ首相は日程を切り上げて事故対応のために帰国する。

陸軍報道官のアシフ・ガフール少将によると、被害者を病院に搬送するため軍用ヘリを派遣した。

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たばこの火が原因の可能性も

炎の勢いがあまりに激しく、DNA鑑定でしか身元が確認できない遺体もあるという。

警察はAPPに対して、タンクローリーはカラチからラホールへ石油2万5000リットルを運ぶところだったと話した。カチプル地区の横転現場の近隣住民は鍋などを手に、漏れ出る石油を集めに現場に急ぎ、近隣の村の親類たちにも石油を取りに来るよう電話で連絡していたという。

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Image caption ムルタンの病院に運ばれた被害者(25日)

捜査筋によると、集まる地元住民を交通警察はタンクローリーから遠ざけようとしたが、女性や子供を含む住民たちがどんどん集まってしまい、タンクローリーが一気に燃え上がると、周りにいた人たちはたちまち炎に包まれたという。

近隣の病院にはやけど専門外来がなく、一部の負傷者は約50キロ離れたムルタンやバワハルプルの病院に運ばれたという。

パキスタンでは車両の整備不良や危険運転のため、交通事故が大きな問題となっている。

(英語記事 Pakistan fuel tanker inferno kills at least 150

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