サウジなど4カ国、カタールへの要求受け入れに2日の猶予

カタールの首都ドーハでタミム首長の肖像画を描くアーティスト(2日) Image copyright Reuters
Image caption カタールの首都ドーハでタミム首長の肖像画を描くアーティスト(2日)

サウジアラビアとエジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンの4カ国は、追加制裁回避の条件としてカタールに出した要求13項目について、当初2日としていた受け入れ期限を48時間延長した。

カタールは3日に正式な返答をクウェートを通じて出す方針を示している。

サウジアラビアなどは、カタールがテロを支援し地域を不安定化させているとして、先月初めに国交を断絶。交通の遮断や追加制裁の警告など、湾岸諸国は過去数十年間で最も緊張が高くなっている。カタール側は、過激派に資金援助はしていないと反論している。

カタールのムハンマド外相は3日に主要仲介国のクウェートを訪問し、同国のサバハ首長にあてたタミム首長の書簡を届ける予定。

ムハンマド外相は1日、カタールは13項目の要求を拒絶すると表明する一方で、適切な条件下で対話する用意があると述べた。

サウジアラビアなど4カ国は先月23日に関係改善の条件として、(1)トルコ軍基地の閉鎖、(2)イランとの関係抑制、(3)カタールの衛星ニュース局アルジャジーラの閉鎖――など、13項目の要求をカタールに出し、10日以内の履行を求めた。

4カ国の外相は5日に会議を行う予定。

カタール国民約270万人は、隣国サウジアラビアなどとの断交の影響で、生活必需品の不足に直面している。このためイランやトルコが食料など物資の輸出を増加させている。

サウジアラビアなどは、絶対王権にとって特に脅威だと考えるムスリム同胞団などのイスラム主義組織をカタールが支援し、カタール政府が資金援助するアルジャジーラで主張展開の場を提供していると非難している。

13項目の要求

カタールに対する13項目の要求は公表されていないが、AP通信が入手したリストには上記に加えて以下のような要求が含まれる。

  • 一部のアラブ諸国が活動を禁止するムスリム同胞団と完全に関係を断つ
  • サウジなど4カ国の出身者に対するカタール国籍付与の停止や、現在カタール国内にいる人々の国外退去(サウジアラビアなどはこれについて、カタールによる内政干渉をやめさせるためだと説明)
  • 4カ国がテロ容疑で指名手配する全員の引き渡し
  • 米国がテロ集団と認定した過激派組織への資金援助停止
  • サウジアラビア国内などでカタールが資金援助したとされる反体制派人物に関する詳しい情報の提供
  • 政治・経済その他の分野で、湾岸協力会議(GCC)と連携する
  • アルジャジーラに加えて、「アラビ21」や「ミドル・イースト・アイ」などを含むほかのメディアへの資金援助も停止
  • 補償金の支払い

4カ国のいずれかの政府の高官はロイター通信に、いわゆる「イスラム国」(IS)やアルカイダ、レバノンを拠点とするイスラム教シーア派の武装組織ヒズボラとの関係解消も、カタールへの要求に含まれていると話した。

要求内容が報道されたことで、カタールと4カ国との対立はさらに深まっている。

Image caption カタール(緑色)と国交断絶した国(黄色)

(英語記事 Gulf row: Qatar is given a further 48 hours to agree to demands

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