イラク・モスルで激しい戦闘 ISは自爆攻撃などで抵抗

モスルの旧市街を進むイラク対テロ部隊(3日) Image copyright AFP/Getty Images
Image caption モスルの旧市街を進むイラク対テロ部隊(3日)

イラク北部モスルで、過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)からの奪還を目指す米国主導の有志連合が攻勢をかけるなか、ISは自爆攻撃をより頻繁に実行するなどして抵抗している。

ISが立てこもるモスルの旧市街には、空爆や迫撃砲の一斉発射による攻撃が行われており、イラクの司令官たちはモスル制圧は近いと語った。

しかし、ISは一部女性による自爆攻撃を増やして抵抗している。

モスル奪還作戦は昨年10月に始まった。

数千人規模のイラク軍に加えて、クルド人部隊ペシュメルガ、イスラム教スンニ派のアラブ人部族、シーア派民兵は、米主導の有志連合の軍機や軍事顧問らの支援を受けて作戦に参加している。

イラク政府は今年1月にモスル東部を完全に「解放」したと発表したが、市西部での戦闘は、狭く曲がりくねった道に阻まれ、より困難な展開になっている。

イラク精鋭の対テロ部隊の司令官、アブドゥルガニ・アサディ中将はAFP通信に対し、「旧市街の性質上、戦闘は日ごとに困難になってきている」と語った。同中将はまた、IS戦闘員を助けている旧市街の状態は、イラク軍の兵士たちが狙撃手からの攻撃をかわすことにも役立っていると指摘した。

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Image caption 戦闘が続くなか旧市街から民間人が避難し続けている(3日)

対テロ部隊のもう一人の司令官、サミ・アルディ中将はAFP通信に、「敵は過去3日間、一部の地区で特に女性による自爆攻撃を行っている。これまでは狙撃手や爆弾の方が多かった」と述べた。

一部では10代の女性が自爆攻撃を行っているという。

AP通信によると、3日には女性による自爆攻撃が2回起きた。このほか7人の女性が自爆装置を身に着けて兵士らに近づこうとしたものの、阻止されている。

イラク軍の司令官たちは自爆攻撃をさせないために、旧市街から避難してきた女性たちに、兵士らに近づく前にベールを外すよう、また男性たちにはシャツを脱ぐよう要求している。

国連はISが10万人以上のモスル住民を「人間の盾」としている可能性があると指摘した。

イラク軍はモスル市内に残っているIS戦闘員は300人を超えないと考えている。10月の作戦開始時には6000人近くいたとみられている。

ヤハヤ・ラスール准将はイラク国営テレビに対し、「勝利にかなり近づいた」と述べた。また別の司令官は「戦闘は5日から1週間で終わる」との見通しを示した。

モスルは2014年6月、ISが占領した。

(英語記事 Battle for Mosul: Fierce clashes as IS uses suicide bombers

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