中国軍部隊、初の海外基地へ出発 アフリカ・ジブチへ

2015年にジブチに入港した中国海軍艦 Image copyright China News Service
Image caption 2015年にジブチに入港した中国海軍艦

中国人民解放軍は11日、中国初の海外基地開設のため、広東省湛江の軍港からアフリカ東部ジブチへ艦艇を出発させた。中国の国営新華社通信などが伝えた。

中国国防省は、ジブチで建設を進めていた補給基地は、アフリカや西アジアの平和維持および人道支援活動に使われると説明している。

新華社によると、基地はさらに、軍事協力や海軍演習、救出作戦などの拠点としても使われる。

基地開設のためジブチへ向かった艦の数や、いつ基地が開かれるかについては、伝えていない。

中国は近年、アフリカ投資を大幅に拡大させてきた。また軍備の急速な近代化にも力を入れている。

Image caption ジブチ(Djibouti)の位置

報道によると、ジブチと中国の「友好的な交渉」の末に基地開設が実現。昨年に建設を開始したと伝えられている。

基地開設の狙いは、周辺地域に中国の軍事的プレゼンスを確立するためと広くみられている。しかし、国営紙・環球時報の12日付社説は、「中国が軍事力を伸ばす基本的な目的は、『中国の安全』を守るためであり、世界支配を意図するものではない」と書いた。

同紙は、米国、日本、フランスもジブチに基地を設けていると指摘した。

「アフリカの角」に位置するジブチは、船舶の通行の多い航路の近くに位置する。不安定な地域では比較的政情が安定した国とみられている。

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Image caption 中国はジブチとエチオピアの首都アジスアベバを結ぶ鉄道敷設に投資した。写真は昨年9月、アジスアベバのフェリ駅で、アジスアベバ―ジブチ線のホームに立つ中国人職員たち

中国は2015年12月、南アフリカで開かれた中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC)で、アフリカ開発に600億ドル(当時の為替レートで約7兆3600億円)の投資を約束した。

アフリカ諸国にとって最大の貿易相手になったことに加え、中国はインフラ開発事業に資金と労働力をつぎ込んでいる。その多くは、アフリカ諸国をつなぐ鉄道で、ジブチとエチオピアの首都アジスアベバを結ぶ鉄道のほか、アンゴラ、ナイジェリア、タンザニア、ザンビアでも鉄道を敷設している。

引き換えにアフリカ各国は中国に、鉱物資源や石油・天然ガスなどを提供している。

中国はさらに2015年、南スーダンで海外における初の平和維持活動に参加した。

(英語記事 Djibouti: Chinese troops depart for first overseas military base

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