電車内の性犯罪、報告件数が過去5年間で倍に 英国

鉄道に乗った女性 Image copyright Getty Images

英国で痴漢など電車内で起きた性犯罪の報告件数が、過去5年間で2倍以上に増えた。BBCラジオ5の取材で明らかになった。被害者に当局に報告するよう呼びかける運動が奏功したと関係者は話している。

番組が入手した英交通警察(BTP)の統計資料によると、2016/17年度の性犯罪は1448件に上った。12/13年度は650件だった。

性犯罪撲滅を訴える団体は、被害に遭った女性たちに届け出るよう当局が促すことがいかに大事か、統計は示していると述べた。

報告された性犯罪の大半は13歳以上の女性に対する性的暴力。統計はイングランド、スコットランド、ウェールズの鉄道とロンドン地下鉄が対象となっている。

英ロビー団体「女性への暴力を終わらせる連合」の共同幹事、レイチェル・クリス氏は、英交通警察や鉄道会社が被害者に当局に報告するよう呼びかける運動を実施したことを称賛。件数の上昇は被害に遭うリスクが上昇したという意味ではないと語った。

クリス氏は、「このような運動が続くことが非常に重要だ。性暴力の規模がより良く理解されることで警察はもっと真剣に対応し、女性が直面するリスクを減らし、これまであまりに長く罰せられずにきた犯罪者に対抗する措置を取ることができる」と語った。

「昨年ロンドン地下鉄で実施された調査では、犯罪の大半がラッシュアワーに起きていることが分かり、夜遅くまで飲酒する文化と関係しているという神話が否定された。女性に暴力を加えても罰せられないと考えている通勤中のしらふの男性たちが原因なのだと、統計は示している」。

BTPのダレン・マルパス警部は、「公共交通機関での、あらゆる形の望まない性的行為と戦うことにBTPは優先的に取り組んでいる。我々は近年、被害者の訴えに真剣に対応し、犯罪捜査するという明確なメッセージを発信してきた」と述べた。

(英語記事 Sexual offences on trains and tubes double in five years

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