有名な奈良のシカ、捕獲へ

何百年も前から奈良の「住民」だったシカたちは、我がもの顔だ
Image caption 何百年も前から奈良の「住民」だったシカたちは、我がもの顔だ

奈良を自由に歩き回るシカは、その愛らしい大胆さと、餌をもらおうとお辞儀をしているように見える習性から、インスタグラムで人気者になっている。

しかし今週から、市の中心からあまりにも遠くへ離れ過ぎたシカは、捕獲される可能性がある。

農家を中心に地元の人たちから、畑に入り込んで農作物を食い荒らすシカの数が増えていると苦情が上がっているためだ。

そのため奈良市は、迷い込んできたシカを捕獲するためのわなの使用を許可した。

京都の南に位置しかつて都が置かれていた小さな都市である奈良市には、何世紀も前から多くのシカが生息している。

市内には1200頭以上が生息しており、主に奈良公園に集中している。そこでは、観光客がちょっとしたシカの群れを集めたければ、鹿せんべいを買って餌をやることもできる。

Image caption 奈良のシカは人を恐れないことで知られ、その厚かましい習性も有名だ

しかし、奈良の繁華街を歩き回るシカの姿も目撃されている。

かつて神聖な存在とされていたシカは現在、国の天然記念物に指定されており、つまり法律で保護されている。

当局は昨年、シカがこの地域の農業に与える被害額は年間約60億円に上るとして、今後は対策を取ると述べていた。

駆除の話も出ていたが、今週当局が始めたのは、そこまで極端な解決法ではない。シカ被害が最も深刻な場所の一部に、残酷ではないわなを仕掛けるというものだ。

県奈良公園室の担当者は朝日新聞に対し、「奈良には人とシカがともに暮らしてきた長い歴史がある」と話したという。

「農作物への被害を防ぎ、今後も仲良く暮らせる努力を続けたい」

当局は、来年3月までに最大120頭のシカを捕獲してその後逃がしたい考えだ。

(英語記事 Japan's famous Nara deer face capture

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