手話を駆使するオランウータン亡くなる 39歳

Zoo Atlanta photo shows Chantek the orangutan in Atlanta, Georgia Image copyright Reuters
Image caption チャンテックは進行性の心臓病の治療を受けていたという

手話を覚えたオランウータンが7日、米ジョージア州アトランタの動物園で死亡した。39歳だった。最も早い時期に類人猿として手話が使えるようになった1頭だった。

チャンテックは約9年にわたりテネシー州で人類学者と一緒に生活していた。自分の部屋の掃除、道具の作り方や使い方を覚え、ファーストフード店への道順を記憶していた。

晩年はアトランタ動物園で過ごし、心臓病の治療を受けていた。

アトランタ動物園は声明で、39歳だったチャンテックは、北米の動物園で最高齢の雄オランウータンの1匹だったと説明。動物園関係者は、「魅力的な性格」の持ち主だったチャンテックがいなくなり、非常に寂しくなると述べた。

動物園によると、死因はまだ不明だが、進行性の心臓病の治療を受けていた。オランウータンは35歳を過ぎると高齢とみなされるという。

チャンテックはジョージア州のヤーキーズ霊長類研究所で生まれた後、テネシー州チャタヌーガのテネシー大学で、人類学者のリン・マイルズ博士と共に暮らした。

2014年公開の「大学に行ったオランウータン」というドキュメンタリー番組では、チャンテックが部屋を掃除したり、大学からレストランまでの運転ルートを案内するなど、様々な技能を習得した姿が紹介された。

チャンテックはアメリカ手話を使える、数少ない類人猿だった。

アトランタ動物園は、チャンテックが飼育員と頻繁に手話で会話していたものの、「知らない人とはあまり手話を使いたがらず、発声や手のジェスチャーなど、より典型的なオランウータンのコミュニケーションを選んでいた」と説明している。

同園動物部門のヘイリー・マーフィー副代表は「アトランタ動物園の家族は、チャンテックがいなくなってとてもさびしくなります」とコメントした。

「チャンテックはとてもユニークで魅力的な性格でした。彼を一番よく知る人たちとのかかわりや会話は特別なものでした。彼と共に過ごした20年間は、特別な得難いものでした」

(英語記事 Chantek, the orangutan who used sign language, dies at 39

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