北朝鮮・金委員長、グアム・ミサイル計画の「説明」受ける=国営メディア

国営・朝鮮中央通信(KCNA)は11日、平壌での兵士集会の写真を配信 Image copyright AFP
Image caption 国営・朝鮮中央通信(KCNA)は11日、平壌での兵士集会の写真を配信

北朝鮮の国営・朝鮮中央通信(KCNA)は15日、ミサイルを米領グアムに向けて発射する計画について、最高指導者の金正恩・朝鮮労働党委員長が説明を受けたと伝えた。報道によると、金氏は「グアムを包み込む炎」について決断する前に、米国の行動を注視する方針という。

KCNAによると、金委員長は「計画を長時間にわたり点検」し、軍幹部と協議したという。朝鮮人民軍の戦略幹部は「グアムを包み込む炎の準備を終えた後」、金委員長の命令を待っている状態だと報道は付け加えた。

さらにKCNAは、金委員長が「米国が朝鮮半島の緊張を緩和し危険な軍事衝突を回避したいなら、最初に多数の戦略核兵器を我々の近くに運んだ米国が、まず最初に正しい判断をして、行動を通じて示すべきだ」と発言したと伝えた。

金委員長はさらに、軍に対して自分がミサイル発射を判断した時に備えるよう指示したという。

KCNAは9日、中距離弾道ミサイル「火星12」を米領グアム付近に発射する計画について伝え、さらに10日には、ミサイル4基が「日本の島根、広島、高知各県の上空を飛び、3356.7キロを1065秒飛翔した後、グアムから30~40キロ離れた海面に着弾する」計画を朝鮮人民軍が策定していると伝えた。

15日の報道に先立ち、ジェイムズ・マティス米国防長官は、北朝鮮によるいかなる攻撃もただちに戦争に至りかねないと警告した。国防長官は、「どんな時でも、どんな方面からでも、いかなる攻撃に対しても」米軍は国を守ると強調した。

朝鮮半島の緊張悪化に危機感を募らせる韓国は、米国に外交手段による事態解決を求めている。

韓国の文在寅大統領は14日、ソウルを訪問した米軍制服組トップのジョセフ・ダンフォード統合参謀本部議長に対して、韓国が最優先する「国益」は平和だと伝えた。また北朝鮮に対しては、「あらゆる挑発と敵対的発言をやめる」よう呼びかけた。

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トランプ氏、北朝鮮の脅しには「炎と激怒」で対抗と

ドナルド・トランプ米大統領は8日、記者団に対して、「北朝鮮はこれ以上、米国を脅さない方がいい。世界が見たこともない炎と激怒で対抗する」と述べ、さらに後に米軍の核戦力は「かつてないほど強力だ」と自慢した。

これを受けて北朝鮮は、グアムにミサイルを発射する計画を策定していると発表した。

大統領発言の前には、米紙ワシントン・ポストが、米情報関係者の話として、北朝鮮が核弾頭の小型化に成功しており、米本土に届く核ミサイルの開発も予想よりかなり早く完成しそうだと伝えている。大陸間弾道ミサイル(ICBM)に加えて、ミサイルに搭載可能な核弾頭を入手すれば、北朝鮮は攻撃能力を持つ核保有国ということになる。

北朝鮮にとって最も近い同盟国の中国は、双方に自制を呼びかけている。

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Image caption グアムにはアンダーセン米空軍基地がある。写真は同基地で待機するB-1Bランサー爆撃機

(英語記事 North Korea leader 'briefed' on Guam missile plan

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