極右政党の議員がブルカ着用し議会に 豪で

上院の議場でブルカを着用したハンソン議員 Image copyright EPA
Image caption 上院の議場でブルカを着用したハンソン議員

オーストラリアの上院で17日、極右政党の議員がイスラム教徒の女性が全身を覆い隠す「ブルカ」を着用して本会議に出席し、衝撃が広がる一件があった。

ブルカを禁止する法案を提出している極右政党「ワンネーション」の指導者ポウリーン・ハンソン議員が全身を覆う黒いブルカ姿で議場に入ると、同僚議員たちが息をのむ音が聞こえるほどだった。

ジョージ・ブランディス司法長官はハンソン議員の行動を批判し、信者の感情を傷つける行為を慎むよう「助言し警告する」と語った。ブランディス長官の発言には野党議員らも立ち上がって拍手した。

ブランディス長官は感情が高まった様子で、ハンソン議員の行為はオーストラリア国籍の約50万人のイスラム教徒を疎外する恐れがあると述べた。

同長官は、「(イスラム教徒の)共同社会を嘲笑し、隅に追いつめ、宗教的な衣服をあざ笑うのは、ぞっとするような行動で、自分のしたことを反省するよう求めたい」と語った。さらに、「いいえ、ハンソン議員、私たちはブルカを禁止しません」と付け加えた。

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Image caption ハンソン議員(写真右)

オーストラリア放送協会(ABC)は、ハンソン議員が議場に入ると、ほかの議員らは息をのみ、「なんてことだ」と言う声も聞こえたという。

スティーブン・ペリー上院議長は、ハンソン議員の本人確認は議場に入る前にされていると確認した。ハンソン議員はその後ブルカを脱いだ。

ブルカ禁止法案は17日に審議される予定。

ハンソン議員はインターネット上で発表した文書で、「公衆の前で顔を完全に覆うものを禁止する必要性は、現在のオーストラリアが直面する重要な問題」だと主張した。

1996年に初当選したハンソン議員の言動はこれまで何度も議論を巻き起こしてきた。2016年には、オーストラリアに「イスラム教徒が押し寄せてきている」と述べ、激しく批判された。2カ月後、自閉症の子供たちが教室から排除されるべきだと語り、謝罪を求める声が上がった。

(英語記事 Pauline Hanson wears burka in Australian Senate

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