ISに拉致され3年 12歳少年がカナダで家族と再会

家族との再会を果たしたエマド君 Image copyright Reuters
Image caption 家族との再会を果たしたエマド君

イラク北部に住むクルド系少数派のヤジディ教徒で、3年前に過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)に拉致されていた12歳の少年が16日夜、カナダの空港で家族との再会を果たした。

カナダ放送協会(CBC)によると、エマド・ミシュコ・タモ君が記者らに対し通訳を通じ「うれしいです。お母さんとまた会えるようにしてくれたみんなに、とても感謝しています」と語った。

フェイスブックに投稿された家族の再会映像では、感極まり涙を流す母親のノファ・ミハロ・ラフォさんと満面の笑顔のエマド君が映っている。

エマド君一家はイラク北部シンジャールに住んでいたが、2014年にISが町に侵攻。家族は2年間人質にされていた。

ISによる侵攻の後、夫と年長の息子2人の行方が分からなくなっていた母親のノファ・ミハロ・ラフォさんは4人の子供たちとISから脱出。難民キャンプでの生活を経て、今年カナダに到着した。

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Image caption 母親と再会したエマド君(写真右)

ミハロ・ラフォさんはその後、イラク軍に解放されたエマド君の写真をインターネット上で見つけた親戚から連絡を受けた。エマド君は解放後、おじと一緒に生活していた。

これを受けて、カナダ・マニトバ州のヤジディ協会やクルド人の難民支援団体、ウィニペグ市のイスラエル友好協会、キリスト教徒とヤジディ教徒のイラク人の子供たちを支援する団体のCYCIが共同で、エマド君と家族の再会実現のため運動を開始。カナダの政治家たちに働きかけた。

CYCIを立ち上げたスティーブ・ママンさんは、「多くの人の力添え」でエマド君一家の再会が実現したと述べ、エマド君と母親は「地獄から生還した」人たちだと語った。

カナダ政府は、ヤジディ教徒の女性や子供たち1200人の受け入れ方針を表明している。

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Image caption 支援団体のママンさんからもらった自転車を見せるエマド君

(英語記事 Yazidi boy reunited with family after being rescued from IS

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