皆既日食が米大陸横断 各地で興奮

ジョナサン・エイモスBBC科学担当記者

21日の皆既日食はオレゴン州の太平洋沿岸から観察され始めた Image copyright NASA
Image caption 21日の皆既日食はオレゴン州の太平洋沿岸から観察され始めた

21日に米大陸を横断した皆既日食に、米国が夢中になった。

皆既日食では、月の陰に太陽のほぼすべてが隠れる。西海岸のオレゴン州から東海岸のサウスカロライナ州にかけて、この天体ショーが観察できる地域には何百万人もの人々が集まり、観測用のメガネなどをつけて期待を込めて空を見上げた。

米国本土の48州で日食が観測されるのは38年ぶりのことで、北米大陸を横断する形で観測されるのは1918年以来だった。

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Image caption カーボンデールに集まった人々は期待通りの天体ショーに喜んだ
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Image caption トランプ大統領夫妻はワシントンで部分日食を観察した

オレゴン州で日食が本格的に始まったのは現地時間午前10時16分(日本時間22日午前2時16分)。2分間にわたり太陽が完全に月の後ろに入るのを見ようと、大勢がビーチや街中で空を見上げた。

太陽と月が完全に重なる直前と直後には、皆既日食ならではの典型的な光景もいくつか出現した。月の周りの凹凸から太陽の光が漏れてビーズのように見える「ベイリーズ・ビーズ」が見えたし、光が1カ所でひときわ明るく輝き、皆既状態の最初と終わりを示す「ダイヤモンドリング」も見えた。

オレゴン州で観測され始めた皆既日食はこの後、約1時間半の間、アイダホ、モンタナ、ワイオミング、ネブラスカ、カンザス、アイオワ、ミズーリ、イリノイ、ケンタッキー、テネシー、ジョージア、ノースカロライナ、サウスカロライナの各州で順次観測された。

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Image caption 穴を開けたピンホールカメラを使うのが、日食観察の最も安全な方法だ
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Image caption ネスポリ宇宙飛行士は国際宇宙ステーションから地球にかかる月の影を撮影した

小さな町から国立公園まで、皆既日食が観測できる場所に多くの人が集まった。

イリノイ州カーボンデール市は自分たちの市を「アメリカの日食交差点」と呼んでいる。今回に加えて2024年にも皆既日食が観測できるためだ。

6万台以上の駐車スペースを準備したカーボンデール市の思惑通り、21日には多数の人が同市を訪れた。

この地域ではさらに、日食で暗くなる時間が2分40秒超と全米最長だった。

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Image caption カーボンデール市で空を見上げる群衆

サウスカロライナ州にある東海岸沿いの都市チャールストンは、米大陸で21日の日食を最後に観測できる場所だった。同市では午後2時48分に太陽と月が完全に重なった。

皆既日食が見られたのは米国内のみだったが、部分日食はカナダ北極圏を含む北米全土だけでなく、南米北部のボリビアでも見ることができた。

ワシントンでは、ドナルド・トランプ米大統領やメラニア夫人、息子のバロン君も、太陽の強い光線から目を守る観測用のメガネをかけて日食を見た

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Image caption 欧州気象衛星開発機構のメテオサットが、月の影が米国東部から離れていく様子を撮影

欧州西部でも日没直前に部分日食の観測が可能だった。太陽が隠れるのはわずかな部分のみだが、雲が少なかったフランスの一部地域やカナリア諸島では目を奪われる光景が観察できた。

悪天候の地域や日食のルート上でもなかった場所でも、インターネット上で見ることができた。

米航空宇宙局(NASA)は複数のヘリウム風船を上げるなど、さまざまな場所から日食を撮影し、ネット上で実況中継した。

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皆既日食を60秒のNASA画像で 北米横断

地球の軌道上でも、日食の目覚ましい光景がいろいろと撮影された。

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中のイタリア人宇宙飛行士パオロ・ネスポリさんは、日食が地球に落とす影を撮影した。

地球から3万6000キロ離れた場所を周回する気象衛星も、それぞれの「固定位置」から撮影された素晴らしい画像を地上に送った。

次の皆既日食は、2019年7月2日に南太平洋、チリ。アルゼンチンで観察できる見通し。

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Image caption フランス・ブルターニュ地方のポワント・デュ・バンでは部分日食が見られた

(英語記事 Solar eclipse 2017: Americans gaze at sky spectacular

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