キューバの米大使館職員16人、「音響攻撃」被害

キューバ・ハバナの米国大使館 Image copyright EPA
Image caption キューバ・ハバナの米国大使館

米国務省は24日、キューバ・ハバナの米国大使館に音響攻撃が仕掛けられている可能性があり、少なくとも16人の大使館職員が聴覚が衰えるなどの症状を訴えていると明らかにした。

ヘザー・ナウアート報道官は、攻撃は止まったようだが、「少なくとも16人の米政府職員、大使館関係者が、何らかの症状を経験した」と確認。「状況をきわめて深刻に受け止めている」と話した。職員数人は治療を必要としたという。

キューバ政府は外国使節への攻撃を否定し、訴えを調べていると話している。

AP通信は、米外交官たちに難聴などの症状が出たのは、聴覚障害の原因になり得る聞き取れない音波を発する音響装置と関係するかもしれないと伝えている。

米大使館職員と少なくともカナダ人一人が、昨年末から症状に気づき始めたという。被害に遭った職員たちは米国や、キューバ内の米国人医師による治療を受けた。キューバ勤務を切り上げた職員もいる。

レックス・ティラーソン国務長官は、一連の事態を「健康攻撃」と呼んでいる。

米大使館職員が症状を訴え、キューバ当局が事実関係を調べ始めてもなお、問題は続いた様子。これは特異なことだと、ハバナで取材するBBCのウィル・グラント記者は指摘する。

米国、カナダ、キューバの各国が調査にあたっており、ハバナの外交関係者住宅周辺では警備が強化された。

治安専門家たちは、米国に敵対する第三国が関係するのではと指摘するが、明確な図式は明らかになっていない。

「音響攻撃」を受けて、米政府は5月の時点で、在米キューバ外交官二人を国外退去させた。

米国とキューバは1959年のキューバ革命を機に1961年に国交断絶して以来、2015年の国交回復まで、敵対関係が50年以上続いた。

(英語記事 Sixteen US staff in Cuba hurt in 'acoustic attack'

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