米民主党、若い不法移民保護で大統領と合意と 政権側は一部反論

トランプ大統領はDACA廃止を発表したものの、DACA対象者に対して「とても大きな愛」があると語った Image copyright EPA
Image caption トランプ大統領はDACA廃止を発表したものの、DACA対象者に対して「とても大きな愛」があると語った

子供のころに親と米国に不法入国した移民たちを保護する政策をめぐり、野党・民主党の有力議員2人は13日、ドナルド・トランプ米大統領と合意に達したと述べた。一方、ホワイトハウスはメキシコとの国境での壁建設は合意に含まれていないとする民主党の説明を否定した。

民主党上下院のナンシー・ペロシ院内総務とチャック・シューマー院内総務は、若い不法移民を保護する制度、DACAの対象者保護で合意したとしたほか、国境の安全を守る政策パッケージでも合意ができたと述べた。ただし、トランプ氏が公約にしているメキシコとの国境での壁建設は除外されたとした。

しかしホワイトハウスは、壁建設は除外されていないと反論している。

トランプ大統領は今月4日、バラク・オバマ前大統領が導入したDACA制度を破棄すると発表した上で、議会がDACAの代替策を半年以内にまとめるよう求めた。

DACAはいわゆる「ドリーマー」と呼ばれる子供の時に不法入国した移民が強制送還されないようにする制度で、2012年に導入された。80万人に上る制度の対象者は、就職や就学の暫定的な許可を得ることができる。

ホワイトハウスで開かれた夕食会の後、ペロシ、シューマー両氏は共同文書で、「DACAによる保護を早急に法制化し、壁を除く、双方が受け入れられる国境の安全をめぐる政策パッケージをまとめることで合意した」と述べた。

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Image caption シューマー議員(写真前列右)とペロシ議員(同左)はトランプ大統領のDACA廃止に反対している

民主党議員らは、国境の壁建設への支出を含むいかなる法案も通さないと繰り返し表明している。

夕食会に関するホワイトハウスの発表文はより抑制された内容で、税制改革や国境の安全、DACAが話し合われた「建設的なワーキングディナー」だったと説明した。

サラ・サンダース大統領報道官はその後、「DACAや国境の安全が話し合われたものの、国境の壁を除外すると合意していないのは確かだ」とツイッターでコメントし、ペロシ氏らの説明に反論した。

シューマー議員のスタッフはこれに対し、「大統領は国境の壁建設を推進すると明確にしたが、今回の合意には含まれない」とさらに反論した

移民政策をめぐるいかなる法案も、上下院で多数を占める与党・共和党の支持が必要になる。

先週には、トランプ大統領が民主党議員らと連邦政府の債務上限の引き上げと12月8日までの継続予算で合意し、共和党議員らが面食らう一件があった。

(英語記事 Trump and Democrats 'reach deal' over Daca Dreamers

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