アルゼンチン海軍の潜水艦が消息絶つ 天候不順で捜索難航

消息を絶った潜水艦は、アルゼンチン海軍が現在保有する潜水艦3隻の中で最新のもの Image copyright EPA
Image caption 消息を絶った潜水艦は、アルゼンチン海軍が現在保有する潜水艦3隻の中で最新のもの

乗組員44人を乗せたまま消息を絶ったアルゼンチン海軍の潜水艦「サンフアン」の捜索は、19日も続けられた。当局者によると天候不順のなか捜索は難航している。

15日から行方が分からなくなっているサンフアンの捜索には、米国を含む複数の国が協力。米海軍は特殊な追跡装置や深海用救助艇を搭載した2隻目の艦船を投入し、大西洋南部での捜索活動を強化している。

サンフアンはアルゼンチン沖430キロの地点で姿を消した。

18日には、潜水艦からとみられる衛星信号がバルデス半島近くで数回探知された。発信場所を特定しようと米航空宇宙局(NASA)が研究用の飛行機を飛ばしたものの、成功しなかった。

強風や高波も捜索活動を困難にしている。

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Image caption 海軍基地マルデルプラタを囲むフェンスに掛けられたボール紙には「サンフアン頑張れ」と書かれている

アルゼンチン海軍のガブリエル・ゴンサレス提督は19日、「捜索が行われている海域の天候は依然として非常に良くない」と語った。「現在、波の高さは6~8メートルで、西南西の風が風速40ノット(秒速約20メートル)で吹いている。残念なことに今後48時間この状態が続くもようだ」。

ゴンサレス提督はさらに、水面上から見える潜水艦の「表面積が非常に小さい」ことも捜索を難しくしていると述べた。

アルゼンチン海軍によると、ディーゼルと電気を動力とするサンフアンには少なくとも2週間の航行に必要な酸素と食料、水が搭載されている。

電力を失ったのか

サンフアンは南米の最南端に近いウシュアイアでの定期的な任務を終えて、ブエノスアイレスの南にある基地、マルデルプラタに戻ろうとしていた。

アルゼンチン海軍の司令部と最後に交信があったのは15日の朝。位置が最後に確認されたバルデス半島沖で、同海軍の駆逐艦と2隻のコルベット艦が捜索を行っているが、現時点に至るまで居場所は分かっていない。

サンフアンは電力を失ったために交信できずにいるのではないかとの見方がある。海軍の規定では、交信できなくなった場合には水面に浮上するよう潜水艦に求めている。

Image caption 潜水艦が消息を絶つ前に訪れたウシュアイア(Ushuaia)や基地のマルデルプラタ(Mar del Plata)の位置

(英語記事 Argentina missing submarine: Search hampered by bad weather